Facebookがメタバースの開発を研究するための5000万ドルのファンドを発表

Facebookが、メタバースの開発・研究に5,000万ドルを投資

人気のソーシャルメディア大手のFacebookが、メタバースの開発・研究を行うため、プログラムパートナーとの開発ファンドに5,000万ドル(約56億円)を投資したことが明らかになった。

同社の発表によると、世界各国の政策立案者、専門家、業界パートナーなどのさまざまな関係者と協力してメタバースを開発するために、「XR Programs and Research Fund」を設置。さらにメタバース関連プログラムや調査、研究開発費として、ファンドに5,000万ドルを投資したことを明らかにした。同社はメタバースについて、一つの企業が構築するものではなく、インターネットと同様の独立した技術であると述べており、さまざまな政府や専門家と協力していく方針を明らかにしている。

5,000万ドルの資金は、グローバルな研究と製品が責任を持って開発されることを保証するための最低限の資金であり、多くのリソースをメタバース開発に割いていくとのこと。

メタバースとは

メタバースとは、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術を活用した仮想空間のことであり、バーチャル空間で友人や家族と同じ場所にいるかのように遊んだり、働いたりできるものである。

Facebookの野心は、人がそこにいるかどうかにかかわらず、友達と遊んだり、仕事をしたり、学んだり、買い物をしたり、することを目指しており、必ずしもオンラインで過ごす時間を増やすだけではなく、オンラインで過ごす時間を、より有意義なものにすることだとしている。そのため、メタバースの開発はこれらの野心を叶えるためにも重要なプロジェクトであるとされており、これだけの莫大な資金が投入されたとのこと。さらに同社は、このような大規模なプロジェクトの構築には多くの時間が必要であり、10年以上の開発期間が必要になる可能性があることを示唆している。

一方でFacebookは、仮想通貨プロジェクト構築の際にプライバシーの問題を指摘されており、今後のメタバースの開発についてもプライバシー問題が重要視されてくると考えられる。そのためには、プロジェクトに取り組んでいる企業は、プライバシーを保護するためのテクノロジーを構築する必要があり、人々に透明性と情報の管理の徹底をアピールする必要だ。