ユニスワップ初のガバナンス投票承認が失敗

Uniswapガバナンスへの参加投票が失敗

Uniswap(ユニスワップ)により、10月13日にDharma(ダーマ)DeFiプラットフォームによって開始された初となるガバナンス提案の投票が19日に終了し、参加投票が失敗に終わった事が報告された。

今回の投票は、それぞれ300万UNIと3000万UNIのしきい値を実装することにより、提案の提出などを減らすことを目的としていたが、今回の投票が失敗した理由の一つとして、Uniswapのクォーラムを達成するのが困難であり、参入障壁が高すぎたのが原因とされている。

今回の投票はほぼ可決されており、この措置を承認するためにUniswapユーザーは賛成票を39,596,759トークン集め、反対票に696,857トークンという結果になった。提案に賛成したUNIのほとんどは、動議を提起したDharmaとその提案にてDharma社を支持したガントレット社が投じたものだ。Dharma社の共同設立者であり最高経営責任者(CEO)であるナダヴ・ホランダー氏はTwitter上で「そもそもこの提案の動機を示す残念な結果だ」と述べ、投票を提案した直後の10月10日には、「現状、私たちが苦しんでいる唯一の結果 」であるとツイートした。

ホランダー氏は、Uniswapの提案によって、Uniswapのコミュニティが投票のために賭けられるトークンの数を4700万UNIから7400万UNIへと57%増加させたため、結果はUniswapにとっては「健全な」結果であると述べた。Dharma社が再び同じことを提案した場合に、これらのトークンが同じような投票を打ち消すためにステークされたのか、それとも支持するためにステークされたのかは現時点不明な状況だ。

投票によって政府内で論争

Dharmaは、Uniswapの財務資金を使用しUNIトークンを自身のユーザーだけでなく、Uniswapを統合する他のアプリのユーザーにもエアドロップしたいと考えている。Dharmaと他の関係者は、先月のUniswapのエアドロップで全ユーザーに数千ドル相当のUNIトークンが報酬として与えられた事に対して、「自分たちにも権利がある」と主張しているようだ。

Dharmaが参入障壁を下げることを提案した時、投票チップとして使用できるUNIトークンの数は十分に少なかった為、もしその提案が通れば、Dharmaとガントレット社は、ネットワークをスチームロールして、必要な提案を受け入れることができたかもしれない。

その提案の後、ユーザーはより多くのUNIを投票の対象とし、Dharmaがネットワークをコントロールできるという懸念を打ち消したとの事。今後、このような事が続けば市場への大きな影響が出る可能性も十分に考えられる。