仮想通貨オントロジー、LINKと連携で安全なオフチェーン接続を提供

仮想通貨オントロジー、LINKと連携で安全なオフチェーン接続を提供

仮想通貨オントロジーが、イーサリアムベースの中間プラットフォームであるチェーンリンク(LINK)との提携を発表した。オントロジーは仮想通貨NEOをベースとして開発されており、オラクル問題におけるセキュリティの向上を目指しての提携となる。

オラクル問題とは、スマートコントラクトの実行時などに、1つのオラクルを信頼しなければいけないことで発生する信用コストの問題である。チェーンリンクを導入することで、分散型オラクルへのアクセスを可能とし、信用コストを最小化することが可能となる。

オフチェーン接続方法をユーザーがカスタマイズ可能に

チェーンリンクの分散型システムは、決済、クラウドプロバイダー、APIなど、ブロックチェーンに関連したさまざまなサービスへのアクセスを可能とする。また、チェーンリンクのシステムを活用することで、異なるシステム間の互換性を高めることが可能となる。オントロジーはチェーンリンクの導入で、スマートコントラクトにおいて、オフチェーン接続の方法をユーザーが任意で選択できるようになると考えているようだ。オントロジーの発表では、チェーンリンクに関して以下のように述べられている。

「チェーンリンクは、分散化、データ集約、オラクルの選択を行うことができ、スマートコントラクトにおけるオフチェーン通信をユーザーが自由にカスタマイズ可能な、オールインワンのネットワークソリューションです。」

注目を集めるチェーンリンク

チェーンリンクは、ここ最近特に注目を集めている仮想通貨の1つだ。先月10月に発表した新しいフレームワークには、協賛企業にIntelやHyperledgerなどもいたことから、一時価格が大幅に急騰した。米大手取引所コインベースも、チェーンリンクの上場を発表しており、今後さらに取引量が増えることが見込まれている。