仮想通貨取引所バイナンス、ロシア法定通貨「ルーブル(RUB)」に対応
世界最大の仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は30日、ロシアの法定通貨ロシアルーブル(RUB)を同プラットフォームに追加した。バイナンスの公式発表によると、ユーザーはロシアルーブルをバイナンスへ入金することが可能になり、仮想通貨を購入することができる。
現時点でロシアルーブル(RUB)で購入可能な仮想通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)の主要仮想通貨のみとなっている。また発表では、以下のアナウンスを行なっている。
- 銀行カードによる入金と引き出しは、ロシアのカードのみをサポート。
- 銀行カードの場合、AdvCashは入金ごとに3%、引き出しごとに2.5%と50 RUBを請求。
- Advcashウォレットの場合、入金と引き出しは無料。
- 入出金に関係なく、AdvCashの検証に最初に合格する必要がある。
バイナンスとロシアの関係性
ロシアルーブルへの対応については今年10月、バイナンスのCEOであるyChangpeng Zhao(CZ)氏は、ロシアのモスクワで開催されたカンファレンスOpen Innovations conferenceにて、「約2週間ほどで、ロシアルーブルを直接サポートする必要があります。そのため、ロシアルーブルを使用してBinance.comにて仮想通貨を購入することが可能になります」と発言していた。
またバイナンスとロシアの関係で見ると、CZ氏が「ウラジミール・プーチンはブロックチェーン分野で最も影響力のある人物である」と語っており、ロシアとの親密性が伺えた。
バイナンスプラットフォームは2019年突入してから、仮想通貨を購入するユーザーの利便性を向上するため、各国の法定通貨の入出金を急激に拡大している。しかし、仮想通貨の法整備や規制当局が厳しい日本の「円」での入出金は執筆時点で対応していない。しかし今後、ブロックチェーンおよび仮想通貨の法整備が各国で統一されることになれば、円での入出金も対応する可能性はありそうだ。
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