ウィンクルボスキャピタル、友人を介して秘密鍵を保護する仮想通貨スタートアップを支援
ウィンクルボスキャピタルが仮想通貨管理のスタートアップであるVault12が提供している友人や家族を回復ネットワークとして使用することにより、秘密鍵を保護するプロジェクトの支援を発表した。秘密鍵の保護者はユーザーのシードフレーズの一部を所有することができ、もしユーザーが自身の仮想通貨にアクセスできなくなった場合、保護者のキーの一部を組み合わせることで資金を回収することができる。
イスラエルのAdi Shamirによって開発されたこの方法はシャミール秘密分散と呼ばれる暗号技術を使用しており、これまでにない新しい個人の仮想通貨管理手段となる。このアイデアは、Winklevoss Capital、True Ventures、AngelListの創設者であるNaval Ravikantを含む著名な投資家からの支援を受けているが具体的な額は開示していない。
Vault12のCOOは「今日、私たちは生活と仕事の両方において、社会やコミュニティに大きく依存しています。だからこそ、私たちは暗号化に対してより社会的なアプローチを取り、自分の信頼できる人と秘密鍵を保護できるアプローチを取りました」と話す。また、Winklevoss CapitalのパートナーであるCameron Winklevoss氏は、Vault12のソリューションは分散化されているため企業でさえもユーザーの資金にアクセスすることはできない。このアイデアは将来家の鍵から法律文書の管理にまで利用されるだろうと述べた。
仮想通貨ではウォレットの管理が秘密鍵のみで行われるため、これまで様々な管理方法が開発されてきたがこれまでにない新たな管理方法に注目が集まっている。
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