バイナンスUS、仮想通貨IOTA、BUSDを上場

バイナンスUS、仮想通貨IOTA、BUSDを上場

バイナンスUSがIOTAとBUSDの2つの仮想通貨の上場を発表した。BUSDは米ドルとビットコイン、IOTAは米ドルの取引ペアで、それぞれ提供される。2019年10月22日から取引開始となり、すでにユーザーは2つの仮想通貨を入金することが可能だ。バイナンスUSには先日、Chainlink(LINK)とRavencoin(RVN)の2つの仮想通貨が上場したが、これらはバイナンスUSが提示していた上場検討リストに入っていた。今回上場したIOTAもこのリストに入っており、今後も検討リストから上場銘柄を選定する可能性は非常に高いだろう。

BUSDは今年9月にバイナンスが発表した、米ドルペッグのステーブルコインだ。ボラティリティの高い他の仮想通貨と比較して、ステーブルコインは価格が安定していることから、今後の決済や送金の主流になると見込まれている。ここ最近はリブラへの懸念から、各国でステーブルコインに対する規制の動きが強まりそうだが、バイナンスでは地域ごとのステーブルコイン「ヴィーナス(Venus)」の発行を計画するなど、精力的に取り組んでいる分野の1つだ。

IOTAは約2%の価格上昇

コインマーケットキャップのデータでは、IOTAの価格は過去24時間で約2%上昇している。IOTAはIoT(モノのインターネット)における利用をメインとした仮想通貨であり、機械間の相互運用を円滑にするトランザクションや、既存の技術では難しいマイクロペイメント、手数料面などで優位性を持っている。

CoinMarketCapより画像引用

また、IOTAは英大手自動車メーカーであるジャガーランドローバーとのエネルギー追跡の実証実験や、フレームワークの開発を目的としたLinux財団との提携など、他企業と共同で精力的に開発に取り組んでいるプロジェクトの1つだ。今年7月に発表した専用ウォレット「トリニティ」のベータ版は、リリース後から約16万件ダウンロードされ、約2,000億円相当のIOTAが取引された。