トルコは人工の半数以上が仮想通貨に投資
トルコの人々は急速に仮想通貨を受け入れており、そのほとんどが迅速な利益を追求するのではなく、長期的な富の構築を目指していることが最新調査によって明らかになった。
最新調査報告書のなかで、トルコリラは対米ドルで50%以上下落し、仮想通貨がインフレからの避難場所となっていると指摘している。大手仮想通貨取引所であるクーコイン(KuCoin)は最近、トルコにおける仮想通貨の活動と拡大の状況を概説するレポートを発表している。このレポートは、2023年第2四半期に大幅な導入が見られ、平均投資額は約3,746ドル(約55万円)と記載されており、同報告書の中で次のように主張されている。
最近の四半期に仮想通貨投資家の31%が参加し、36%が10万リラ(約55万円)以上を投資している。
同レポートは、トルコの18歳から60歳までの成人仮想通貨投資家550人を対象とした調査に基づいており、すべての参加者は、過去6カ月以内に仮想通貨を所有しているか、投資したことがあるとのこと。
この結果は、トルコ国民が目先の利益を得ようとするのではなく、長期的な視点に焦点を当てていることを示しており、58%は長期的に富を増やすために仮想通貨に投資しており、次いで37%が価値の保存のために投資している。注目の仮想通貨に関しては、ビットコインが 71% でトップとなり、イーサリアムが 45%、ステーブルコインが 33% と続いている。
トルコリラ下落で仮想通貨に注目
報告書によると、トルコの調査参加者の半数以上(57%)が友人や家族から仮想通貨について聞いており、35%が地元のコミュニティを通じて仮想通貨を知ったとのこと。
一方、トルコリラが対米ドルで価値の50%以上を失い、仮想通貨が「インフレからの避難所」となっていることが要因だとしている。トルコリラはかなり長い間、対米ドルで劇的に下落し続けており、トルコ共和国中央銀行の金融政策委員会は最近、状況が解決するまで金融引き締めを継続する意向を表明し、次のように述べている。
インフレ見通しの大幅な改善が達成されるまで、金融引き締めは適時かつ段階的に必要なだけさらに強化されるだろう。