SECが虚偽の投資データでブラックロックを告発

SECが虚偽の投資データでブラックロックを告発

SEC(米国証券取引委員会)はBlackRock(ブラックロック)に対し、投資内容を虚偽表示したとして告発した事が分かった。

SECは同社に対して250万ドル(約3.7億円)の罰金を課す一方、予想外の事態が同社のビットコインETF計画に打撃を与えている事が分かった。SECは2023年10月24日(火曜日)、世界最大の資産運用会社であるブラックロックを告訴。この告発はエンターテインメント業界への投資に関する虚偽表示を中心に展開している。9兆4,300億ドル(約1413兆円)を超える資産を管理する同社は、映画制作会社アビロン・グループ(Aviron Group LLC)への投資による高金利を不正確に報告した。

ブラックロックの報告ミスで250万ドルの罰金

2015年から2019年まで、同社はAvironと提携し、毎年1~2本の映画に資金を提供した。

しかし、これらの取り組みにより報告された金利は誤って吊り上げられていたことが分かっている。2019年にこの不一致を認識したブラックロックは、Avironへの投資に関連する財務状況を正確に反映するために開示を修正した。SEC執行部資産管理部門共同責任者のアンドリュー・ディーン(Andrew Dean)氏は、真実の開示の重要性を強調。同氏は、投資家はこれらの詳細に基づいて情報に基づいた意思決定を行っていると指摘している。

この告発に対し、ブラックロックは停止命令に同意しており、今和解で同社は申し立てを認めていないものの、経済的影響は強制され、ブラックロックは250万ドルの違約金に同意した。

ビットコインETFブラックロックの希望は暗くなる

SECの試練に加えて、ブラックロックは仮想通貨の面でも挫折を経験している。

同社のビットコインETFであるiシェアーズ・ビットコイン・トラストは、DTCCのウェブサイトから予期せず削除されており、この展開は、今週初めにファンドがサイトに登場したことに続き、投資家たちの熱狂を引き起こした。同社がビットコインETF分野に参入するという期待により、市場の大幅な上昇が加速。仮想通貨ユーザーらはこの上場が承認される可能性の前触れとみなし、市場が20%近く急騰。その結果、突然の上場廃止は投資家を当惑させ、仮想通貨分野における一時の大きな楽観主義を台無しにした。