米取引所コインベース、IEOとSTOの提供を検討
米国最大の仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)は、仮想通貨の新たな資金調達として注目されているIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)について、「慎重に模索している」ことを明らかにした。
シンガポールで開催するカンファレンス「Invest Asia」にて、コインベースインタナショナル部門のディレクターであるKayvon Pirestani氏が、「CoinbaseはIEOおよび、STOの提供を慎重に模索しています。」と述べた。
世界最大の取引所であるBinance(バイナンス)から始まったIEOは現在、OKExや、Huobi、Bittrexなど、12の仮想通貨取引所にて、IEOプラットフォームが発表しており、そのうち39プロジェクトがすでにIEOへと参加している。また、新興取引所を加えると、100以上のプロジェクトがすでにIEOへ参加しており、その熱はいまだに冷めていない。
バイナンスユーザーが、コインベースへ移動する可能性
IEOのきっかけとなったバイナンスは今年6月、AMトレーディングサービスと提携し、米国内ユーザー向け取引サービス「Binance.US」の立ち上げを発表。現在、最も人気の高いバイナンスのIEO(Binance Launch pad)も同時に米国に進出可能性がある。
そのためコインベースは、バイナンス(Binance.com)を使用するユーザーが一時的にバイナンスを使用できない時期に、IEOにて米国ユーザーを獲得することが狙いと考えられる。
米国では既に、仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)がIEOを実施しており、独自トークンである「LEO」を発行。IEOを使用して資金調達が行われ、10億ドルの資金調達に成功している。