バイナンス先物の日次取引量、テザー建て1.5億ドル以上を記録

バイナンス先物の日次取引量、テザー建て1.5億ドル以上を記録

2019年9月11日、バイナンス先物の日次取引量がテザー建てで1.5億ドル以上にもなったことがRedditに公開された記事で判明した。

先物テストネットは2つ

バイナンスは9月2日に先物A・先物B、2つのBinance Futuresテストネットをローンチ。翌3日から8日まで、プラットフォームのテストにユーザーを参加させ、最終的にどちらが良いか投票で決めさせた。同時に模擬トレーディングコンペを開催。参加者が2つのプラットフォームに登録すると、100,000USDTが配布される。バイナンスは度々トレーディングコンペを行っているが、今回の賞金総額は10,000BNB。投票数が多かった方がメインプラットフォームとなるが、メインになった方に投票した参加者は、1ヵ月間取引手数料が50%割引になる。

結果はまだ発表されていないが、現在も公開されている2つを見てみると、先物Aで最も取引量が多かったのは9月7日で1.89億ドル。先物Bも9月7日でこちらは2150万ドルだった。

バイナンスの広報担当者はメディアサイトTHE BLOCKに以下のように語っている

「オープンな競争は、製品のユーザビリティをテストする素晴らしい方法だと思います。競争を通じて、市場からのフィードバック、スケーラビリティ、清算モデルの設計に関して、2つの製品を完全にレビューしたいと考えています。」

なお、THE BLOCKによれば、2つのプラットフォームはバイナンスとBinance JETが独自に開発してきたのだという。

先物テストネットの開発

バイナンスは上記の発表と同じ日に、デリバティブ取引を提供する取引所プラットフォームJEXの買収も発表している。JETは「Binance JEX」に名称を変え、バイナンスのエコシステムに参加。バイナンスユーザーのために、先物・オプション・BTC/USDTの永久先物取引などを提供する。永久先物取引に先駆けた商品では、Crypto FacilitiesやBitMEX、OKExが知られている。

しかしBitMEXを含めた現在の仮想通貨デリバティブ市場では「高レイテンシ(反応が遅い)・過負荷・リスク管理の低さ」といった問題を抱えており、これにも対処するとバイナンスの広報担当者はTHE BLOCKに語っている。仮想通貨オプション市場全体の取引量のうち95%を占める取引所Deribitに、バイナンスは対抗することができるのかにも注目したい。

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2019.09.03