仮想通貨データ提供のCoinMarketCap、時価総額に「流動性」を考慮し、10のセクションを発表
仮想通貨市場発行されるトークンの時価総額や、取引量などの分析データを提供するCoin Market Cap(コインマーケットキャップ)は8月30日、自身のブログにて2019年11月12日から「仮想通貨をより公平に表す」ため、新たな仮想通貨ランキングをスタートさせることを発表した。
発表では、2019年9月2日にコインマーケットキャップより、どのようなアップデートや変更になるのか発表されるという。
しかし。30日に発表された内容にて、現時点のコインマーケットキャップの問題点を明らかにしており、プラットフォームにて、仮想通貨が「規定された10のセクションの基準」を満たしていない場合、仮想通貨トップ200のランキングにランクインすることができない部機能を導入することを決定している。
- 規定された10のセクションの基準:https://coinmarketcap.com/methodology/
この10のセクションについてコインマーケットキャップは、次のように述べている。
「プロジェクトで使用される多種多様な金銭および会計モデルにより、検証プロセスが複雑になります。つまり、CoinMarketCapがプロジェクトの流通供給量および/またはトップ200ランキングの適格性を判断する際に裁量を行使しなければならない場合があります。」
BTCドミナンスに、「流動性」を考慮
さらに、現時点で公表されている仮想通貨の時価総額についても、コインマーケットキャップは言及しており、正確なデータを提供することを目的に、2019年11月12日に、「流動性」を考慮したランキングが発表されるようだ。この流動性を考慮したデータの公開日は発表されておらず、早くても今年末になるかもしれない。
仮想通貨の時価総額については先日、投資家やユーザーが、仮想通貨市場の判断指標として活用するドミナンスを見直す必要があるかもしれないとした内容を仮想通貨・ブロックチェーンのデータ分析を行う企業Arcane Cryptoが発表。
この発表内容では、ビットコインのドミナンス(占有率)が、70%近い数値を記録しているが、ドミナンスの計算に「流動性(出来高)」を考量する必要があり、流動性を含めいた計算をしたところ、BTCドミナンスが「93%」近くあると主張している。