インドの富裕層に4番目に人気の資産は「仮想通貨」
インドの富裕層の中で、仮想通貨は4番目に人気がある資産であることがわかった。30日付の経済メディア・フィナンシャルエクスプレスが、フール―・インドの調査で報じた。
調査によると、仮想通貨に今後3年以内に「投資する」と答えた回答者は約1割。不動産、株、債券に次ぐ4番目に人気の資産となった。
さらに、どの仮想通貨に投資するかと掘り下げて調べた結果、インドの富裕層は、アルトコインよりビットコインを好んでいることがわかった。回答者のうち、約3割がビットコイン(BTC)、9%弱がイーサリアム(ETH)、約7%がリップル(XRP)への投資を考えていると回答。
これらの主要通貨以外の銘柄に関しては、投資したいと答えた回答者は6%に留まった。
一方で、調査に応じた富裕層の半分近くが「仮想通貨についてよくわからない」と回答している。
インドは人口爆発を背景に、経済における中間層・富裕層が増加傾向にある。インドを拠点に置き、100万ドル以上の資産を持つ人は、2018年時点で43万人を記録。2023年までにその倍になると予測されている。今回の報道を鑑みると、インドでは富裕層を中心に、仮想通貨への投資者が増えることは明白であり、インドが仮想通貨市場全体の底上げの鍵を握ることは間違いなさそうだ。
他方、インドは仮想通貨の法規制に対し、不透明な姿勢を示している。インドの最高裁で争われているインド政府の仮想通貨禁止を巡る裁判では、最高裁の判事は中央銀行のインド準備銀行(RBI)に対し、仮想通貨禁止を再考するかどうか明確にするよう要請している。