カスタマーズ銀行が連邦準備制度理事会からリスク管理とマネーロンダリング対策が不十分で警告を受ける

カスタマーズ銀行FRBから警告を受ける

米国ペンシルバニアに本拠を置く仮想通貨に優しいことで知られるカスタマーズ銀行(Customers Bank)ととその親会社であるCustomers Bancorp(カスタマーズ・バンコープ)は、リスク管理とマネーロンダリング(資金洗浄)対策が不十分であるとして、FRB(The Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)から警告を受けた事がわかった。

仮想通貨ビジネスを歓迎している数少ない米国の銀行の1つである同銀行は、FRBから警告を受けた。仮想通貨関連の銀行業務に対する監視が強化される中で警告を受け、カスタマーズ銀行は60日以内に業務改善をしなければより厳しい罰則を受ける。この措置は、仮想通貨業界に携わる銀行に対する規制圧力が高まっていることを改めて浮き彫りにしている。米国の金融システムを監督するFRBは、銀行のリスク管理とマネーロンダリング防止の取り組みに不満を抱いており、同銀行は仮想通貨の世界で重要なプレーヤーであるため、これは特に注目に値する。

同銀行は単なる銀行ではなく、仮想通貨企業の財務ニーズをサポート。CBIT(Customers Bank Instant Token:顧客銀行インスタントトークン)と呼ばれるシステムを使用しており、これにより、昼夜を問わずいつでも米ドルで支払いができる。同銀行は仮想通貨との密接な関係により、現在、監視が強化されているのが現状だ。同銀行の資金の約6分の1が仮想通貨セクターから来ている事から、このニュースは大きな影響を与え、同銀行の株価は13%以上下落しました。

仮想通貨業界にとって今回の警告が意味すること

FRBは銀行に行動を求めており、同銀行はまだ罰金を科されていないものの、FRBが特定した問題を修正するため、60日間の猶予が設けられている。

銀行は、リスク管理とマネーロンダリング管理を改善するための詳細な計画を提出しなければならない。同銀行がこれらの要件を満たさない場合、より厳しい罰則を受ける可能性があり、これは、シルバーゲート(Silvergate)やシグネチャー(Signature)といった他の仮想通貨に友好的な銀行との問題の中で起こっている。同銀行へのこの警告は、仮想通貨を扱う銀行は、これまで以上に厳しい監視下に置かれていることを改めて印象付けており、これらの問題はさらに深刻化している。カスタマーズ銀行がこの状況にどう対処するかによって、他の銀行や仮想通貨業界全体に影響が及ぶ可能性があると危惧されている。