リップル、イーサリアムとXRPLでRLUSDステーブルコインのベータテストを開始

リップルがRLUSDのベータテストを開始

リップルは、XRPL(XRP Ledger)とイーサリアム(Ethereum)メインネットの両方で、新ステーブルコインのリップルUSD(RippleUSD/RLUSD)のベータテストを開始すると発表した事がわかった。

日本語訳:
テスト、テスト中…RLUSD!Ripple USD(RLUSD)がXRP LedgerおよびEthereumメインネットでプライベートベータ版になったことをお知らせします。RLUSDはまだ規制当局の承認を受けていないため、購入や取引はできません。Ripple USDを所有している、または配布できると主張する詐欺師にはご注意ください。

デジタル決済大手のリップルは、現在テザー(Tether)が独占している1,600億ドル(約23.5兆円)規模のステーブルコイン市場を見据え、RLUSDトークンの開発に着手。同社は、RLUSDと、時価総額で仮想通貨第2位のブロックチェーンであるイーサリアムメインネットでプライベートベータテストを開始したと述べた。

規制遵守と承認に向けた動きへ

リップルは、規制当局の承認を得ることが条件となる完全なローンチの前に、ステーブルコインがセキュリティ、効率性、信頼性の最高基準を満たすことを確認するため、この段階の重要性を強化することを目指し、XRPLにさらに高品質の資産を導入するというリップルの取り組みにおける重要な一歩となっている。

さらに、リップルUSDは現在イーサリアムメインネットにて利用可能であり、将来的には他のブロックチェーンやDeFi(分散型金融)プロトコルにも展開する予定とのこと。コンセンサス2024で、ブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEO(最高経営責任者)は出席者に対し、ステーブルコイン市場は高い天井があり、2030年までに3兆ドル(約441.6兆円)規模の産業になる可能性があると語った。

また、リップルのモニカ・ロング(Monica Long)SVP(Senior Vice President:上級副社長)は、XRPが今年(2024年)中にステーブルコイントークンをローンチする可能性が高いと示唆。2024年8月9日(金曜日)付けの発表によると、RLUSDは1:1の比率で米ドル預金、短期米国政府国債、およびその他の現金同等物に裏付けられたトークンとして運用され、同社は現金預金、国債、現金同等物を準備金として使用することを計画しているという。また、毎月の証明書を発行し、監査には第三者の会計事務所を利用することを約束した。公式声明は、規制遵守と承認に向けた動きを示唆している。

リップルによるステーブルコイン業界参入に期待

ステーブルコイン市場への参入は、同社CEOがすべてのプレーヤーに十分な成長の余地があると強調したとしても、テザーやUSDコインなどの既存企業と直接競合することを意味する。

USDコインのCircle(サークル)はヨーロッパのステーブルコイン規制に準拠する能力を実証している。さらに、米国での新規株式公開の準備を整えており、株式を上場する最初のステーブルコイン企業になる可能性がある。