チリ送金会社、リップル社が提供する「RippleNet」への参加を発表

チリ送金会社、リップル社が提供する「RippleNet」への参加を発表

2019年7月25日、チリの国際送金会社CurrencyBirdが、リップルネットワークに参加したことを公式ブログで発表した。チリからは初の提携となる。契約は同年3月に完了しており、7月には運用を開始とのことだが、詳細は未だ不明。なお、リップルは先月11日に、ブラジルでの業務を正式に開始すると公式発表し、その発表の中で「2019年第1四半期に、ブラジル・チリ・ペルー・アルゼンチンなどの南米全土で顧客と事業拡大に力を注ぐ」と述べていた。

 

RippleNetには3つのソリューション(問題解決のためのシステム)があり、その中のひとつ「xCurrent」が使用されるものと思われる。xCurrentは国際送金時の即時決済を可能にし、送金プロセスのすべてを可視化するシステム。金融機関向け。例えば、A国のB銀行がxCurrentを利用すれば、A国全てのB銀行が利用することになる。このため注目されている。

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2019.06.27
CurrencyBirdとは、2015年5月に南米有数の世界都市であるチリの首都サンディアゴに設立された、電子決済を用いた国際送金サービスを提供する会社。利用者は海外貿易会社だけでなく、海外で勉強しているチリ人や、海外で暮らしているチリ人などもいる。

CurrencyBirdのコメント

今回のCurrencyBirdの記事のよれば、現在12,000以上の登録数があり、顧客にとって今回の提携は多くのメリットがもたらされるとしている。リップルネットワークに参加することによって、50を超える新しい送金先ルートの確保・新規取扱通貨の増加・顧客にとって有利なレート提供・今まで以上の高速送金…などが可能になるからだ。

リップルが開発したブロックチェーン技術は、デジタル送金をより高度で安全に行えるとも説明。スペインの銀行Banco Santander・ロンドンの銀行Standard Chartered Bank・ブラジルの銀行BancoItau・米国のカード会社American Express・米国の国際送金会社MoneyGram(世界で2番目に大きい国際送金会社)などリップルと提携している有名企業の名前を挙げ、そこに名を連ねることへの喜びを滲ませた。

CurrencyBirdの創設者およびCEOは「世界規模のネットワークの一員になることで、Corfo(経済成長を促進するために設立されたチリの政府組織)が支援する企業として、12,000以上のクライアントに対して『簡単・安全・低コストな国際送金サービスの提供』が可能になる」と述べている。