目次
今更聞けないリップル社の4つの送金プロダクトを徹底解説
仮想通貨を運用している人なら誰でも知ってる「Ripple」という名前。
- 「国際送金に強い」
- 「早く安く送金ができる」
というようなイメージを持っている人も多い。
Rippleが早く安く国際送金を可能できるRippleNetと3つのプロダクトをご存知だろうか。
今回はリップル社、XRPの概要と、リップル社のプロダクトをご紹介する。
リップル社とXRPについて
その前身は2004年のRipple Paymentと呼ばれる仕組みだ。
これはビットコインと同様に金融機関を介さなくても取引ができるようなものであった。
いまのリップル社のような金融機関向けの国際送金ネットワークが構築され始めたのは2012年ほどからだ。
現在では100を超える多くの金融機関や企業と提携するほど大きな組織となっている。
XRPを一言で表すと送金に特化したブリッジ通貨である。
例えば日本からアメリカに送金しようとすると時間と手数料が大幅にかかってしまう。
しかしXRPを介することで、日本円から米ドルへの送金が早く安くできるようになる。
日本からアメリカならまだ問題ないが、日本からマイナー通貨を扱う国に送金するときはそもそもペアの取り扱いがない場合も存在する。
そんな時に日本円・XRP、マイナー通貨・XRPという通貨ペアを作っておけば問題なく送金が可能になる。
このように各通貨の橋渡しをすることからXRPはブリッジ通貨と呼ばれている。
従来の送金方法だと手数料は3000円で時間も数日間を要するが、XRPだと手数料は数円ほどで送金も数秒で完了する。
XRPの承認方法はProof of Conensus(POC)と呼ばれるもので、ビットコインのProof of work(POW)とは異なる方法が取られている。
バリデーターと呼ばれる承認者のうち80%以上の合意で取引が認められる。
機械による計算処理ではないで電力を使うこともなく合意形成に時間がかかることもない。
- 海外の中央銀行
- 日本・海外の金融機関
- 資金移動業社
など
がRippleのコミュニティに参画している。
RippleNetは
- xCurrent
- xRapid
- xVia
以上の3つのソフトウェアで構成されている。
次の段落でその3つを具体的に見ていこう。
運営団体の名前がRippleで通貨はXRP。
RippleNetとは?
RippleNetとはリップル社によって開発されている国際送金をスムーズにするためのネットワークのことだ。
これは
- xCurrent
- xRapid
- xVia
の3つのプロダクトで構成されており、「世界中のあらゆる場所に価値を届けること」を目標としている。
xCurrentとは?
xCurrentはRippleNetに参加する金融機関の法定通貨における国際送金情報処理を行うプロダクトだ。
取引をリアルタイムで可視化し、金融機関同士のコミュニケーションを円滑にする。
RippleNetに参加している金融機関が利用することを前提に作られているので、情報セキュリティなど銀行が抱える特有のリスクも想定して作られている。
一言でいうと法定通貨の国際送金情報処理装置だ。
xRapidとは?
xCurrentは法定通貨の国際送金における情報処理を効率化するものであった。
一方でxRapidは国際送金にXRPを利用し、実際の資金移動を行う。
つまり日本円からXRPに変え、それを高速で送金して米ドルに変えるような方法を可能にするプロダクトだ。
一言でいうとXRPを使った国際送金システムだ。
xViaとは?
RippleNetに参加していない金融期間や一般企業でもRippleNetに接続し国際送金をスムーズに行えるソフトウェアだ。
国際送金だけでなく、リアルタイムでの送金状況の確認や書類データの添付を行うことができるので、
xViaによって多くの企業が国際送金に関わる業務を低コスト・短時間で行うことができるようになった。
一言でいうとRippleNet以外の企業や金融機関がRippleNetに参加できる仕組みだ。
xCurrent, xRapid, xViaの相違点をまとめる
RippleNetに参加している企業や金融機関が使うものがxCurrentとxRapidだ。
その違いは法定通貨の国際送金の情報処理を助けるのがxCurrentで、XRPを用いた国際的な資金移動を助けるのがxRapidということになる。
xCurrentやxViaといったRippleNetのプロダクトをコミュニティ外の企業や金融機関も利用できるように接続するのがxViaという訳だ。
まとめ
XRPやRippleという言葉のぼんやりとしたイメージが少しでも輪郭を持ち始めただろうか。
今回はRippleNetと3つのプロダクトについて簡潔に説明したが、技術の面などを知るともっと奥の深いものであることは間違いない。
この記事を読んで、さらに詳しく知りたいと思った方は少し難しいと思うが是非深ぼってみてほしい。