仮想通貨の歴史|ビットコイン(BTC)って誰が作ったの?

仮想通貨の歴史|ビットコイン(BTC)って誰が作ったの?

ビットコインは、特定の組織に属する開発チームが作ったわけではありません。 2008年に「サトシ・ナカモト」と名乗る謎の人物が公開した論文に興味をもった人たちが分担してコードを書いたのが始まりです。有志のプログラマーたちが開発し、徐々に現在の形に近づいてきました。

そして2009年、ブロックチェーンの最初のブロックが公開され、サトシ・ナカモト氏からソフトウェア開発者のハル・フィイー氏へとビットコインが送信されました。

ビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」

2008年11月、metzdowd.comに、全9ページに及ぶ論文が投稿されました。

この論文のタイトルは「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(ビットコイン:ピア・ツー・ピア電子キャッシュシステム)」です。

この論文の作成者が「サトシ・ナカモト」です。しかし、正体はいまだに不明であり、さまざまな憶測が飛び交っています。

サトシ・ナカモトは1人ではない

サトシ・ナカモトは1人の人物ではなく、グループではないかと言われています。しかし、ビットコインは開発チームによって運営されていますが、彼らがナカモトサトシ氏本人を知っているのか、接触できているのかの情報は公開されていません。

オーストラリア人起業家のクレイグ・スティーブン・ライト氏

彼は、オーストラリアでドモルガン株式会社のCEOを務めながら、情報セキュリティー専門家、に暗号開発・解析専門家などさまざまな顔を持っています。

昨年、「私がナカモトサトシだ」と発言し、話題となった人物です。サトシ・ナカモト本人という証拠はありません。しかし、論文発表前から類似した内容のブログを公開していることから、かなり近い人物であると言われています。

 

今では都市伝説となっている「サトシ・ナカモト」ですが、正体を明かしてしまうと完全な分散型というのが崩れてしまうため、一生姿を現さないでしょう。

仮想通貨(ビットコイン)のこれまでの歴史

2008年

  • 10月31日「サトシ・ナカモト」が論文を発表

2009年

  • 1月03日 ビットコイン公開 世界で最初のブロックが生成される「ジェネシスブロック」
  • 1月09日 マイニングスタート
  • 10月5日 505BTC=5.02ドル 約0.1円

2010年

  • 5月22日 ピザ屋で世界初のBTC決済 10000BTCでピザ2枚
  • 7月18日 Mt.Gox サービス開始 日本初の取引所

2011年

  • 4月16日 TIMEでビットコインが特集され、人気が出る。
  • 6月12日 1BTC=31.19ドル 最高値更新

2012年

  • 03月01日 50000BTCのハッキング Linode社
  • 05月09日 FBIでビットコインが危険というレポートが出される
  • 11月28日 ビットコイン半減期 マイニング報酬が50BTCから25BTCへ

2013年

  • 3月16日 キプロスショック 1BTC=266ドル 最高値更新
  • 10月1日 シルクロード閉鎖 (ダークウェブ)

2014年

  • 2月24日 Mt.Gox事件
  • 4月01日 etwings取引所サービス開始 のちのZaif
  • 4月09日 BTCBOX取引所サービス開始
  • 5月26日 Bitflyer取引所サービス開始
  • 6月18日 Bitbank取引所サービス開始 OKcoinと業務提携
  • 6月30日 Quoine取引所サービス開始
  • 9月19日 コインチェック取引所サービス開始
  • 12月11日 マイクロソフト社がBTC決済開始 (アメリカ限定)

2015年

  • 08月01日 Mx.GoxのCEOが逮捕される
  • 08月15日 ビットコイン初のハードフォーク BitcoinXTが誕生
  • 12月23日 Bitcoin Unlimitedリリース

2016年

  • 2月10日 Bitcoin classicがリリース
  • 7月09日 2度目の半減期 マイニング報酬が25BTCから12.5BTCへ

2017年

  • 2月9日 中国三大取引所がサービス停止 / BTCC,OKcoin,Huobi
  • 4月1日 改正資金決済法 それに伴い価格高騰
  • 8月1日 ビットコインキャッシュが誕生
  • 9月15日 中国で取引停止 / これにより、取引所は海外へ拠点を移す
  • 12月 200万円を超える

2018年

  • 1月26日 コインチェック事件
  • 2月2日 金融庁立ち入り調査 交換業の登録が必要となり、免許制へ
  • 3月20日 G20で話題に しかし「議論に値しない」という結論が出る。
  • 4月 マネックスがコインチェックを完全子会社化
  • 8月9日 トルコリラショック トルコでビットコインの取引高が急増

ビットコインに関する人々

ビットコインは設計書(プログラミングコード)が公開されております。誰でもコードを見る事ができます。そのコードを現在書いているのが「ビットコインコア開発者」です。ビットコインコア開発者はコード上のバグや仕様をより良いものにしようと日々開発を行っている人たちです。

そのコードを元に「Bitcoin Core」というソフトが作成されています(ウォレット機能や取引を検証したりできます)。実際にこのソフトを修正できるのは現在ビットコインコア開発者に選ばれた限りある人たちです。

bitcoin Coreは現在ビットコインのルールを示すものとなっており、Bitcoin Coreがビットコインの標準設計を示します。

しかし、Bitcoin Coreはルールを決めているにすぎません。

ここにマイナーというビットコイン取引を処理する事をビットコインコア開発者はしないのでマイナーが一人も参加してくれなければビットコインコア開発者のルールによって動くビットコインは存在しなくなります。

このようにビットコインコア開発者は一定の権力を持っていますがあくまで「ルール」を作成しているだけでそれに従わせる強制力を持ちません。

マイナーもユーザーがいなければ、報酬はなく、価格にも左右されています。つまり、ビットコインに関わる人々はたくさんいますが、誰も強制力も持つことができないように設計されているのです。

ビットコインには発行体がない

ビットコインには発行体がありません。マイナーがマイニングを行いコインを発行していきます。つまり、発行主体は不特定多数の、マイナー(ユーザー)ということになります。

このことから、発行体がないビットコインこそが、仮想通貨で唯一の完全な分散型であると言えます。

ビットコインの将来性

ビットコインはなぜ必要とされ、高騰したのかというと、まずは国を介さずに取引が行えることにあります。法定通貨は発行体が国であり、常に国によって管理されています。しかし、ビットコインには発行体がないため、誰にも管理されずに取引を行うことが出来ます。

このような分散型の通貨はビットコイン以外に存在しません。これがビットコインが無くならない理由であり、注目を集める最大の理由です。

ビットコイン以外の仮想通貨は、分散型と呼ばれていますが、発行体が存在しているので半分散型と言えます。

今後もビットコインは唯一無二の存在であり、無くなることは考えにくいです。2020年の半減期により、もう一度200万円前後で推移することも考えられます。