EOSのdAppsトランザクションの「75%がボット」であることが判明=AnChain.AI調査
ブロックチェーンに関する深いデータ分析をサポートするAnChain.AIは、2019年第1四半期にEOSブロックチェーンを活用したギャンブル系dAppsのブロックチェーンボットが51%を占めており、75%がボットによるトランザクションであることが判明した。
調査対象になったEOSギャンブル系dAppsゲームは、2019年第1四半期のTOP10のdAppsゲームが対象となっている。
そしてこの51%のブロックチェーンボットおよび、75%のボットによるトランザクションの毎日の取引量を金額に換算すると「600万ドル相当の取引量」がボットによるものであることが判明したようだ。
すなわち、トランザクション取引量および、ユニークユーザーが過半数を超えているため、EOSのdAppsゲームは中央集権化し、ボットによってコントロールできる状態であるのだ。
AnChain.AIによると、今回明らかになったボットは、これまで行われてきたボット活動で最大規模の研究であり、インターネットがボットの活動に悩まされていることと同様に、仮想通貨市場においても大きな問題として取り上げられている。これらのボット活動は真の活動と、ボット活動を区別するのは難しいの現状である。
【調査内容】ボット vs ヒューマン
上図の円グラフで表すEOS dAppsの調査内容では、左がユニークアカウントを表し、右が全体のトランザクション割合を示している。冒頭でも説明したようにユニークユーザーの51%がボットによって支配されており、トランザクションに関しては75%がボットであることが判明している。
そして棒グラフを見てもらうと分かるように、1つのdAppsアカウント以外のボトアカウント割合は、人間が使用するアカウント数よりも大きく数が上回っている。またトランザクション量に関してもアカウント数と比例して1つのdAppsアカウント以外はすべてボットがトランザクション量が多い。
取引量の捏造は今年3月、ビットコインの取引量の95%が規制されていない取引所によって操作されていることが、Bitwiseの調査によって明らかになった。さらには、取引所が報告する取引量の59%が実際に調査委した取引量よりも10倍以上も多く、合計取引量についても87%が疑わしい報告をしていることが、TheTIEが発表したレポートによって明らかになっている。
特定のブロックチェーンのみだけではなく、多くのプラットフォームおよび、分散システムでボットおよび取引量の偽造が発生しており、ブロックチェーンを基盤とした仮想通貨市場の担保や信頼が失われつつある。