「仮想通貨取引所が報告する取引量の“75%”が疑わしい」ことが明らかに=TheTIEの調査|Bithumbが危険!?

「仮想通貨取引所が報告する取引量の“75%”が疑わしい」ことが明らかに=TheTIEの調査|Bithumbが危険!?

仮想通貨のテクニカル分析やポートフォリオ管理などのデータを提供するポータルサイト「TheTIE」は19日、世界中の仮想通貨取引所が報告する全体の取引量に関するレポートを発表した。TheTIEが発表したレポートの調査対象は、取引量を報告している上位100の仮想通貨取引所が対象とされている。

そして調査の内容は、取引所が報告した取引量の59%がTheTIEが調査したよりも10倍以上高く、合計の取引量については87%が疑わしい報告をしており、そのうちの75%が非常に疑わしい報告をしていることが明らかとなった。


同社は、今回の調査の目的として、仮想通貨取引所から報告されている取引量が本物かどうかを調査するためと述べている。

「TheTIE」の調査内容

取引所ごとに30日に渡って行われた今回の調査では、まずはじめに、報告されている上位100の仮想通貨取引所のリストを作成。そこから各ウェブサイト(取引所プラットフォーム)へと訪問したユーザーの数を調査し、その取引量が報告されている数値とプラットフォームの訪れた人数を比較したようだ。

以下の画像がTheTIEが調査した内容であり、青の棒グラフが「報告された取引量」、赤の棒グラフが「プラットフォームを訪れた人数」となっている。

TheTIE調査内容

画像で見るように報告された取引量に対し、訪問しているユーザーの数が圧倒的に少ない取引所が多く、不可解な点が多いことが見られる。そして同社はここから、より具体的な数値を出すため、報告された取引量よりも訪問者数の多い取引所でである「バイナンス、コインベースPro、Gemini(ジェミニ)、クラーケン」のデータを引用し、一人当たりの取引量を計算したと報告したのだ。

TheTIE調査内容

この画像から見て取れるように、取引所Bithumb(ビッサム)が、予想よりも2000%以上高い報告書が提出されていることが明らかとなった。ですがこれらの不本意な結果とは対象に、世界で最も歴史のあるBittrex(ビットレックス)は、これらの調査に基づいた最高の取引所であることが明らかとなっている。

この町な調査は以前にも、仮想通貨市場の透明性や信頼性を追求することを掲げているBlockchain Transparency Institute(BTI)が昨年12月、世界各国の仮想通貨取引所の取引ボリュームに関するレポートを発表し、「Binance(バイナンス)」と「Bitfinex(ビットフィネックス )」が最も安全な取引所であることを評価している。

今回の調査は、現在注目されている新たな資金調達方法「IEO(イニシャルコインオファリング)」で非常に重要な情報となり、ユーザーや投資家が仮想通貨を取引を行う上で確認しなくてはいけないデータとなっていることは間違えないだろう。

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