ビットコイン取引量の大部分が意図的に操作されているという調査結果が判明
Bitwiseの調査によると、ビットコイン取引量の約95%が規制されていない取引所により操作されているということが明らかとなった。
同社は仮想通貨の時価総額や取引量のランキングサイト「Coin market cap」で取引量ボリューム上位81の仮想通貨取引所を3月の4日間にわたり分析し、1日の平均ビットコイン取引量が60億ドルとなっていたが、そのうち正当に取引されているものは2億7300万ドルだけであったという。
この調査結果は22日にウォール・ストリート・ジャーナルで報告され、米証券取引委員会(SEC)など規制当局が懸念している仮想通貨市場操作が反映される形となった。
BitwiseはSECに、ビットコインETFの審査に役立つ可能性のある調査結果を送付した。
調査対象となった81の取引所のうち71の取引所は、実質的にすべての取引量はウォッシュトレード(水増し取引)であり、意図的に操作されていたという。
BitwiseのMtthew Hougan氏は以下のように述べた。
偽装された取引量の存在は長い間噂されていました。
私達は、どの取引所がどれだけ実際の取引量を提供しているのかを体系的に調べる必要があった。
多くの取引所が取引量水増しを目的としたプログラム取引によって、事実とは異なる取引量が生み出されており、コインマーケットキャップのようなランキングサイトで上位ランクを獲得するのに役立っていた。
CoinBeneやBiboxなどの取引所は規制されていない取引が行われており、Binance、Coinbase、Gemini、Bitflyerなどの取引所は正当な取引パターンに従って取引されていたという。
仮想通貨をかじっている人であれば必ずと言っていいほどチェックするコインマーケットキャップなどのランキングサイトも過信しすぎは考える必要があるのかもしれない。