コロラド州デンバーの市議会選挙で、ブロックチェーン技術に基づいたアプリでの投票が可能に
アメリカ・ボストンに拠点を置く、ブロックチェーン技術に基づいた投票ソフトウェアを開発する「Voatz」のアプリケーションが、5月7日に行われるコロラド州デンバーの市議会選挙で試験運用されることがわかった。昨年、ウェストバージニア州の中間選挙で試験運用されて以来二度目の採用となる。
Voatzの投票システムには、ブロックチェーン技術が使用されており、許可された当事者以外の操作が出来ない仕組みになっている。
VoatzのCEOであるNimit Sawhney氏は以下のように述べている。
ブロックチェーンがより透明性の高い選挙プロセスを実現できると信じています。
この技術は「市民に選挙を監査する能力」を与えることが出来ます。Voatzを通じて投票された投票データは、有権者が自らの意図を確認するための「デジタル領収書」として返還されます。
誰かが言うのではなく、反論の余地のない数字によって裏付けられた信頼感を与えることが可能です。そしてこれらは結果として信じなければなりません。
しかし、デジタル投票システムは完璧ではなく、脆弱性やハッカーなどの脅威はセキュリティ上に懸念をもたらすだろう。
逆に、スマートフォン所有者であれば紙ベースの投票よりもはるかに容易になるという利点もある。
さらに、体が不自由な市民や、海外にいる市民、軍隊などもスマホアプリからの投票が可能となる。
このようにデジタル投票には多くの利点があるが、セキュリティ専門家は否定的な見解を示している。
これに対し、CEOのSawhney氏は「100%安全なシステムではない」と認めた上で、以下のように述べた。
私達はこのデジタル投票システムに対し多くの批判があることは認識している。私達の行いに嫌悪し、認めたくない人たちです。
しかし、100%安全でないのは紙ベースの投票でも同じことです。私達は、これらの技術は本当に重要であると感じます。進歩するには必要なのです。