バミューダ首相、QuadrigaCX紛失事件について「バミューダ諸島であれば、秘密鍵は失われることはなかったであろう。」と発言

バミューダ首相、QuadrigaCX紛失事件について「バミューダ諸島であれば、秘密鍵は失われることはなかったであろう。」と発言

カナダの仮想通貨取引所QuadrigaCXの仮想通貨紛失事件に関して、同国のトップであるDavid Burt首相は「取引所QuadrigaCXがバミューダ諸島に拠点を置いていれば、仮想通貨の秘密鍵は決して失われることはなかったであろう。」と、米国メディアFORTUNEのインタビューで言及した。

現在、仮想通貨取引所QuadrigaCXの状況は3ヶ月以上時間が経過しても大きな変化は起こっておらず、当局の捜査がいまだに続いている。

仮想通貨取引所QuadrigaCXの仮想通貨紛失事件は今年1月末、顧客から預かっている仮想通貨約1億4,700万ドル(約160億円)のほぼ全額を喪失し、破産による債権者保護を裁判所に申請したことが明らかになった。その理由として同取引所のコールドウォレットを管理していたCEOが死去し、誰もコールドウォレットへのアクセスができなくなってしまったである。

しかし、今回の仮想通貨流出には不可解な点が多く、QuadrigaCXが最高裁判所に提出した宣誓供述書の詳細や、マルチシグを使用した資金管理を行なっていないなどの数々の不明点が存在しているのだ。

今回のインタビューに関してDavid Burt首相は、次のように自身の考えを発言している。

「QuadrigaがBermuda Monetary Authorityの下でライセンスされていた場合、秘密鍵の保護とそれらが特定の個人によって保持されていないことを確認するための規則があるため、起こり得なかったでしょう。」

バミューダ諸島の仮想通貨およびブロックチェーンに関する規制や、技術推進は世界の国々を見てもかなり進んでいる。その証として2018年5月、世界最大の仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)との提携を発表し、これまでに74社にものぼるフィンテック企業との提携を発表している。

仮想通貨だけではなくフィンテック業界との提携を行なっていることから、バミューダ首相の今回の発言は、あながち間違ってはないかもしれない。

全額喪失?カナダ最大の仮想通貨取引所、CEO死去でウォレットにアクセスできなくなる

2019.02.05