音楽アプリケーション×ブロックチェーン|Music.Appエコシステムを実現する仮想通貨
世界中でたくさんの人々の楽しみとして浸透している「音楽」。 様々な音楽配信サービスの普及により、ユーザーはいつでも好きなアーティストの音楽が楽しめる時代が到来しました。
2017年、音楽市場全体での収益は、売上上位20カ国だけでも合計で約172億7000万ドル(約1兆9000億円)にものぼります。その中でも、音楽配信は、その50%近くを占める約94億ドルもの収益を誇っています。
しかし、その音楽業界には様々な問題が存在しています。 インターネットが普及したことにより、より気軽に音楽を楽しむことができるようになったと同時に、違法アップロードによる著作権の問題や、作曲家や作詞家、アーティストが手にするインセンティブの不透明性について、皆さんも耳にした事があると思います。
TUNEは、本物のアーテイストたちが集結したプロジェクトです。 音楽市場の不透明性をブロックチェーンを活用することで解決し、音楽アプリケーション「Cre8tor.App」を使用してさらなる音楽の楽しみ方を普及させる事を目標としています。
では、音楽とブロックチェーンが融合した、新たな仮想通貨プロジェクトの詳細を見ていきましょう。
TUNE TOKENの特徴・詳細
- 通貨名:TuneToken
- 通貨単位:TUNE
- 総発行枚数:10億枚(初期マイニング枚数)
- トークン規格:ERC-20
- 公式サイト:https://tunetoken.asia/ja/
- ホワイトペーパー:https://goo.gl/W5cdjt
- Telegram:https://t.me/RecordgramICO
- reddit:https://www.reddit.com/r/TuneToken/
- Twitter:https://twitter.com/tuneblockchain
- Medium:https://medium.com/tunetoken
- Cre8tor.App:https://cre8tor.App/
音楽業界が抱える問題
先ほど説明したように、現在のCDやダウンロードから得た収益の分配には不透明な部分があり、アーティストへの支払いが正しくなされていない現状があります。
権利や管理システム、著作権など、音楽業界全体において知的財産の保護がまだまだ浸透していないため、本来アーティストに支払われるべきである「約25億ドル」もの莫大な金額が、大手レーベルや出版社などに支払われアーティストに届かない実情があります。
世界の音楽業界における収益分配の構造と著作権問題
このようなアーティストに支払われる収益は世界中で問題視され、改善が必要とされています。
現在、世界で最も大きな市場である米国でも、著作権や報酬のシステムが問題となっています。 アーティストやトラックメイカー、ソングライターこそが音楽を作成しているという事実がありながらも、そこから生まれたほとんどの収益を奪う事で膨大な利益を得ているレーベルも存在します。
さらに、その権利を保有し続けることで、いくつかのレーベルは継続的な収入をも得ているのです。 もちろんこれは米国だけの話ではなく、ここ日本でも同様の問題が発生しています。
管理システムの不透明性
また、収益分配の構造と著作権についての問題以外にも、楽曲が第3者(CMや広告利用など)に使用される際に「誰にどれくらいの報酬を支払う必要があるのかが簡単には分からない」という問題があります。
インターネットには国境がないにも関わらず、世界規模で楽曲を管理するシステムは未だ存在していません。 結果、楽曲を使用する際に、誰に許可をとるのか・どのような配分で支払いが必要なのかが不透明であり、楽曲の利用には不必要に大きな労力が必要となっているのです。
日本ではJASRAC(日本音楽著作権協会)が音楽の著作権を管理しているものの、提供した楽曲の利権関係の確認に伴うロスタイムの発生や、利益配分の不透明さなどが問題となっています。
TUNEプロジェクトは、透明性が高い技術であるブロックチェーンを活用してこのような収益問題を解決し、さらに、そのデータをブロックチェーン上に記録することで、世界規模で利用できる音楽データの管理システムの構築を可能とします。
音楽アプリケーション「Cre8tor.App」
TUNEプロジェクトでは、ブロックチェーンを活用した収益分配の問題解決や、著作権にまつわる問題を解決するデータベースの構築だけではなく、「Cre8tor.App」と呼ばれるアプリケーションを提供し、世界中のアーティストやソングライター、さらにはユーザーなど、音楽に関わるすべての人々を繋ぐプラットフォームを構築します。
スマートフォンの急激な普及により、アプリケーションを通じることで世界中の人へとサービスを提供することが可能です。
「Cre8tor.App」の最大の特徴としては「新しいスター」を発掘できるサービスをプラットフォーム内で提供する点です。 「Cre8tor.App」を使うことで、プロアーティストになるために必要なチャンスや技術、優れた音源と出会う事が可能となるのです。
- 気に入った楽曲ビートを検索しダウンロード
- スマートフォンのマイクを使用し楽曲に音楽を乗せる
- 作った楽曲に合わせてビデオを作成
- 作った楽曲をシェア
プロアーティストになるためのプラットフォーム
現在、世界中に存在する何千人ものアーティストたちは、プロのアーティストになるために、一握りのきっかけを掴まなければなりません。
例えば、楽曲を披露できる場所にしても、ライブやオーディションなどに限られており、大きな舞台で自身の楽曲を披露するためには、自ら資金を支払い会場を準備しなくてはなりません。 さらに、楽曲の作成やレッスンの際にも、今度はレコーディングスタジオを用意する必要が出てきます。
そして、上記のようなステップを踏み、たとえ大きなライブ会場で自身の楽曲を披露したとしても、有名プロデューサーの目に止まるチャンスは、ほんのわずかだけなのです。
世界中の誰もが保有してるスマートフォン。そこに「Cre8tor.App」をダウンロードするだけで、世界中のユーザーやプロデューサーの目に留まるチャンスが得られ、さらにそのアプリケーション自体がレコーディングスタジオとなります。
「Cre8tor.App」を使用した楽曲作成
「Cre8tor.App」はプロになるチャンスを提供するだけではなく、最初のステップである楽曲作成の際に、無料から格安(最大US5ドル)で優れたビートの利用が可能となっています。
楽曲を作成するには、その要となる「ビート」とアーティスト自身による「レコーディング」が必要不可欠ですが、「Cre8tor.App」では、有名なプロデューサーやトラックメイカーが作成した優れたビートを使用して、オリジナルの楽曲を作ることができます。
また、プロデューサーやトラックメイカーの方々も、「Cre8tor.App」を利用することで自身の知名度を高めたり、優れた新しいアーティストを発見出来たり、ビートを利用される際のインセンティブとしての報酬を受けとることができます。
「Cre8tor.App」のこれまでの功績
「Cre8tor.App」は既に世界的に評価されており、実績のあるプロジェクトとして認知されています。 その裏付けとなるのが、スタートアップ企業の紹介や、Tech関連の新プロダクトのレビュー、業界の重要なニュースなどを扱っているテクノロジーメディアである「TechCrunch」が主催したスタートアップバトルフィールドで、2017年のグランプリを受賞したことです。
この大会は、世界トップレベルのベンチャー企業が一堂に集められ、メディアや投資家への認知を目的として開催されるビジネスプランのコンテストです。また、本大会の優勝者には賞金として50,000ドルが贈呈されます。
さらに「Cre8tor.App」 は、Apple Musicのオリジナル番組であるアプリケーションジャンルに特化した番組「PLANET OF THE APPS」にも参加しました。
「Cre8tor.App」は番組内で多数のセレブから協力者としての申し出を受け、その中でWill.i.am氏を協力者に迎えています。 彼らはこの番組を通じ 、RippleやBITMAINなどにも出資をしている「Lightspeed Venture Partners」から、出資を受けています。
TechCrunchの公式サイト:Cre8tor.App(旧:RecordGram)グランプリ受賞
Cre8tor.Appが提供するエコシステム
「Cre8tor.App」で使用される「TUNEトークン」はアーティストやユーザー、トラックメイカーなどアプリを利用するすべての人が利用する独自通貨です。
先ほど説明したように、アーティストは「ビート」をアプリケーション内でダウンロードすることができます。
では実際に「Cre8tor.App」内ではどのようにTUNEトークンが使用されていくのでしょうか。
本記事を解説する上でCre8tor.Appアプリケーション内で使用する通貨を「TUNEトークン」、市場で売買できる仮想通貨としての機能を持つ通貨を「TuneToken」と表しています。
TUNEトークンの使用方法
まずはTUNEトークンを活用してどのようにトークンエコシステムを構築していくのかを解説していきます。
1、アーティスト
アーティスト(ユーザー)はTUNEトークンを使用してビートをダウンロードします。
もしもグラミー賞を受賞したことのあるプロデューサーにプライベートレッスンの受講や楽曲の作成を依頼した場合は、多額のコストがかかります。また金銭面の理由だけではなく、そのチャンスを手にできるのは限られた人間だけでしょう。
しかし「Cre8tor.App」 を利用することで、アーティストたちはそのようなチャンスを獲得することが可能となります。
2、トラックメイカー・プロデューサー
トラックメイカー・プロデューサーはTUNEトークンを使用してビートをアップロードします。
トラックメイカーはアーティストからビートを利用される毎にトークンを獲得します。トークンの獲得以外にも、アーティストへ向けての知名度の拡散や、使用されたビートの楽曲が人気になることで世界中の人々に認知を拡大できるメリットがあります。
3、ユーザー・ファン(投げ銭)
「Cre8tor.App」を利用しているユーザーおよびファンは、アプリケーション内で簡単に好きなアーティストを探すことができます。
また、ファンは好きなアーティストに対して投げ銭(トークンプレゼント)をすることも可能です。投げ銭の文化はアジアを中心に急激なマーケット拡大を見せており、米国でも次々に普及し始めています。
4、報酬制度
「Cre8tor.App」では、アーティストやトラックメイカーに報酬が支払われるだけではなく、プラットフォームを使用して音楽を楽しむユーザーに対しても、 楽曲への「いいね」や、お気に入りのアーティスト情報を拡散するなど、コミュニティがより活性化する活動をしたことへの報酬として、トークンが支払われます。
5、広告などで楽曲が利用された際の報酬制度
従来の楽曲管理に用いられた中央集権的なシステムでは、アーティストに対し公平に報酬が分配されないという問題がありましたが、ブロックチェーン技術を用いたスマートコントラクトにより透明性を確保した管理が行われるようになります。
また「Cre8tor.App」プラットフォーム上にアップされている楽曲に対して、広告や宣伝、映画やコマーシャルで使用する際の支払いにもTUNEトークンが利用され、その報酬はスマートコントラクトによって定められた条件で支払われます。
このように楽曲の管理にあらかじめ権利の保護だけではなく、利用条件などを決めておくことで、スムーズかつ、公正な取引が可能となります。
すでにTuneTokenプロジェクトはマクドナルドとのタイアップや、マイアミにあるラテンチャンネルのラジオ局とアーティスト発掘イベントを行なっています。
Cre8tor.Appのセキュリティ
プロジェクトメンバーは、ブロックチェーン技術を用いたプロジェクトにおいて、高いレベルのセキュリティが必要不可欠であることをよく理解しています。
セキュリティは万全に保たれなくてはいけないのはもちろんのこと、仮想通貨市場が成長するにつれてブロックチェーン以外のシステム不備の隙間から、悪意あるハッカーが侵入し、システムを脅かすことも増えてきました。その部分にもきちんとした対策をする必要があります。
TUNEプロジェクトは、ブロックチェーンにおけるセキュリティチェックの権威を持つ企業「Hosho」によって、既に、ブロックチェーンのセキュリティチェックと共に、ウォレットシステムの開発とセキュリティチェックがおこなわれています。
「Hosho」はウォレットや仮想通貨取引所の監査を行なっている企業ですが、今までに監査した企業でハッキング事件が発生した事例はこれまでに1度もなく、信頼や安全性の高い企業です。
プロジェクトメンバー&アドバイザー
Erik Mendelson(エリック・メンデルソン)
- 最高経営責任者(CEO)
エグゼクティブミュージックプロデューサー、アーティストマネージャー。 3人のプラチナレコーディングアーティストと契約し、マネージメントを行う。アーティストたちは今までに2000万ドル以上のレコード売り上げを生み出した。
Shawn Mims(ショーン・ミムズ)
- 共同設立者
デビューシングル「This is Why I’m Hot」が2007年3月に全米1位を記録、同曲を収録したデビューアルバム「M.I.M.S.(Music Is My Savior)」と共に、ダブルプラチナディスクを生み出したHIP-HOPアーティスト。 2009年4月7日には2ndアルバムである「Guilt」がリリースされている。
Winston ‘DJ BlackOut’ Thomas(ウィンストン“DJブラックアウト”トーマス)
- 共同創設者/グラミー賞受賞音楽プロデューサー
BlackOut Movementの創立者でありCEO、エンジニア、トラックメーカー。 2012 年のLatin Grammy Awards受賞、また同年にNicki Minaj(ニッキー・ミナージュ) へ提供した楽曲でGrammy Awardsにもノミネート。 音楽プロデューサー兼国際的なDJで、最近はインドでナンバー1となった楽曲をプロデュース。今までに30以上のコマーシャルレコードを制作。
Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)だけでなく、Sean Paul(ショーン・ポール)やFlo Rida(フローライダー)、Jason Derulo(ジェイソン・デルーロ)などの世界的ミュージシャンたちとコラボレーションを果たしている。
Pitbull(ピットブル)
- アドバイザー
ミュージシャン、ラッパー、シンガー、ソングライター、レコードプロデューサー、起業家、慈善家。
2004年8月24日に『M.I.A.M.I.』にてデビューし、50万枚以上を売り上げ、全米でゴールドディスクに輝く。2011年には全米シングルチャート1位を獲得した「”Give Me Everything”」も収録したアルバム『Planet Pit』がプラチナム・セールスを記録。 ここ日本でも「SUMMER SONIC」や「SPRINGROOVE」などの大型フェスに参加しているビックアーティスト。
Will.i.am(ウィルアイアム)
- アドバイザー
10回のグラミー賞ノミネートと6回のグラミー賞受賞の世界的アーティストThe Black Eyed Peasのメンバー。
Will自身もソロでグラミー受賞の経験があるミュージシャン、ラッパー、シンガー、ソングライター、プロデューサー、起業家、俳優。 2001年10月3日に「Lost Change」にてデビューし、2003年の「Elephunk」、2005年の「Monkey Business」がともに全世界で1000万枚のセールスを記録。
現在も人気アーティストのプロデューサーとして活動し、マイケルジャクソンのプロデュースや、日本のアイドルグループSMAPのアルバムへ楽曲の提供、MARVEL映画への出演など活動は多岐に渡っている。
ロードマップ&トークンバランス
ロードマップ
- 2015年11月:プロジェクト発案
- 2016年1月:Project Musicのアクセレーター(起業家や企業直後の企業に対し、事業を成長させるための支援)先の1社に選ばれる
- 3月:Project Musicのアクセレーター(起業家や企業直後の企業に対し、事業を成長させるための支援)が完了
- 6月:iOSストアにてRecordGram(Cre8torの前身)のベータ版がリリース
- 9月:YPOグローバルネットワーキングサミットにて優勝を収める 11月 Apple musicオリジナルコンテンツの「Planet of the Apps」へ出演する36社中の内の1社に選ばれる
- 2017年2月:「Planet of the Apps」の最終収録
- 4月:RippleやBITMAINなどにも出資しているVC「Lightspeed Venture Partners」、世界的なエンジェル投資家でありアーティストとの交友が深いMonique MosleyがRecordGram社へ出資
- 5月:TechCurch Disrupt NYC1にて優勝
- 6月:ホワイトペーパの作成とブロックチェーンとの統合を開始
- 2018年2月:Cre8torのAndroidバージョンリリースとホワイトペーパーの公開 公式ウェブサイトTunetoken.ioをローンチ
- 3月 :イニシャルパブリックセールの開始 Web上でのKYC/AMLの統合とトークンエコノミーの構築 プラットフォームの開発と最初のユースケースとの統合
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第1四半期初め
トークンセール - 第2四半期初め
Tune token、およびベータ版プラットフォームとCre8tor.Appの統合 コミュニティの参加者が音楽の流通と消費活動に参加するためのユースケースデモンストレーションを開始 -
第2四半期半ば
プラットフォームの拡張と、ブロックチェーンとプロトコルのテストを開始 ユーザーとコミュニティで得られる経験を強化するために、分散型のコンテンツストレージとオフチェーンソリューションの活用を開始 -
第2四半期終わり
エコシステムにさらなるパートナーを追加 パートナーはTuneコミュニティにとって重要になります。この市場の価値を高め、維持し、活性化するためには、信頼性の高い創造的なパートナーが必要と考えています。 - 第3四半期始まり
Open Tuneプラットフォームのソースコードとコミュニティ開発の開始 開発者たちはプロジェクトの成功の鍵となります。 私たちは自身のビジョンを実行し、コミュニティをより良い場所にするための最善の道を採用し続けます。