最近では、仮想通貨決済ブームが過ぎ去ったかに見受けられていたが、またブームは復活しつつあるようである。大手タクシー会社の日の丸リムジンとビットポイントの運営会社であるリミックスポイントがタッグを組み、仮想通貨決済を導入する為の実証実験を始めた。今年の11月6日〜来年の1月6日までの2ヶ月間を予定しており、範囲としては、東京23区内から羽田・成田空港の送迎となっている。
【業務提携のお知らせ】
当社は、株式会社日の丸リムジンとの間で仮想通貨による決済サービス展開に関する業務提携について合意し、本日より空港送迎タクシーサービスにて仮想通貨による決済の実証実験を開始することをお知らせいたしますhttps://t.co/21tkNxZaeu
ぜひご利用ください!#BITPoint pic.twitter.com/aHvNMlOSG4
— ビットポイント公式【仮想通貨交換所】 (@BITPointJP) November 6, 2018
今回の日の丸リムジンでは、仮想通貨のBTC,ETH,BCCでの決済を導入するとしている。但し、ビットポイントの口座を持っていて、タクシーの利用時にビットポイントのウォレットアプリを用いて支払うという要件がるようだ。
タクシー会社での仮想通貨決済は、国内では個人タクシーやハイヤーが一部導入しているところはあるものの、大手のタクシー会社が導入するケースは日本初となる。
ビットポイントではこれ以外にも中古車販売のカーチスとも今月の1日に仮想通貨決済導入で提携を開始しており、2店舗を対象に実証実験を始めている。
ここ数年、仮想通貨決済が導入されるようになって、昨年から有名デパートや大手家電量販店などで導入されるようになっており「日本でも仮想通貨決済ブームの到来か」と騒がれていたが、今年に入り、仮想通貨の価格が下落傾向であったこともあり、決済システムの導入を見送る会社が相次いた。格安航空券でも有名なピーチアビエーションもBTCでの決済導入をもくろんでいたが、結果として見送る形となっている。
今後多くの会社が仮想通貨での決済を受け入れていけば、仮想通貨利用の場が増えていき、仮想通貨の流通も増加していくと考えられる。仮想通貨を投機的なものとしてでなく、実際に通貨のように利用していくためにも、今回日の丸リムジンの仮想通貨決済導入は、仮想通貨利用の普及という面では大きな前進ともいえるだろう。今後さらに多くの会社や店舗での仮想通貨決済導入が望まれている。