仮想通貨Augurとは?
Augurはオープンソースで分散型な予測市場のプラットフォーム構築を目指すプロジェクトです。
予測市場というと少しピンとこないイメージですが、具体的に透明性を持つギャンブルや将来予測とそれに対する報酬付与の仕組みを創り上げることを目的としています。
そんなAugurですが、日本時間7月10日にEthereumのメインネットへの移行を行いました。本記事では、Augurのメインネットローンチ後の進捗をまとめていきます。
Augurとは?プロジェクトの概要を簡単に解説
Augurのプラットフォーム上では、誰もが予測可能な未来に関するイベントを作成し、この未来予想に参加することで報酬を獲得することができる仕組みとなっています。
従来ですと、各々の予測を真とする判断を信頼できる第三者に任せる必要がありましたが、Augurでは世界中のユーザーが分散的にこれを判断するため、エコシステムの中で予測からその結果の検証までの流れを一元化することができます。
このイベントの検証は「レポーター」と呼ばれる存在によって行われますが、検証が結果と一致していた場合に報酬が付与、一致していなかった場合には罰が与えられるため、ゲーム理論的にレポーターは正確な検証を行うようになります。
この仕組みは、現在の保険業界などの産業インフラのパラダイムを覆す可能性があるとさえ言われています。そんなAugurのプロジェクトの進捗について以下で簡単に解説を行っていきます。
Augurのメインネットローンチについて
AugurはEthereumのネットワークを利用するプロジェクトです。
7月10日のローンチでAugurはトークンのコントラクトがEthereumのメインネット上に移行したのが今回のポイントとなります。この移行で旧トークンを保有する約56,000のアカウントに対して新たなトークンが付与されました。
Ethereumメインネット上でのAugurのトークンである「REP」の新コントラクトは以下のアドレスから確認することができます:0x1985365e9f78359a9B6AD760e32412f4a445E862
メインネット移行後の進捗
メインネット移行後はAugurのアプリなどの開発が着々と進められています。その開発状況は、Augurの公式Mediumで毎週レポートが公開されていることからも順調ということができるでしょう。
メインネットへの移行完了と同時期にAugurのアプリケーションがGithub上に公開されました。
ユーザーがこのアプリを使用するためには、GithubからAugurのアプリを自身のローカルマシン上にダウンロードし、そこで起動させる必要があります。
このアプリのバージョン1.0.0版は、7月10日にメインネットへの意向と同時に公開されましたが、現在でも開発が進んでおり、1.4.0版は8月24日に公開されています。
また、DAppRaderと呼ばれるDAppsのユーザー数や取引高(Volume)などを確認できるサイトでAugurに関するデータを確認してみると、メインネットへの移行後からユーザー数・取引高ともに徐々に減少しており、現在は横ばいであることが分かります。
アプリのUIや利用のハードルの高さから、現段階でエンドユーザー向けにすべての機能を提供することは難しい故の結果でしょう。
まとめ
Augurのメインネット移行後の開発やアプリ(Augur DApp)の状況などをまとめました。
ユーザー数こそ現段階では少ないものの、GithubやMediumの更新頻度を見るとこれからの進捗にも十分に期待することができます。