Crypto.comが米国個人投資家向けに24/365対応の暗号資産デリバティブを提供開始、KrakenやKalshiも米国事業拡大

24時間取引と最大5倍レバレッジがもたらす柔軟な運用スタイル

Crypto.comとOG.comは、米国の適格なトレーダーを対象に、年中無休でアクセス可能な規制準拠の暗号資産無期限先物取引(パーペチュアル・コントラクト)の導入を発表した。

日本語訳:
ロングでいく。ショートでいく。もっと先へ。Crypto Perps がライブです…

この新サービスの投入により、米国の個人投資家を取り巻くデリバティブ環境は一気に活性化し、競合他社を巻き込んだ市場争奪戦が加速している。今回リリースされた無期限先物取引は、「Crypto.comアプリ」および「Crypto.com取引所」を介して提供され、最大5倍のレバレッジ設定が可能だ。契約に満期日が存在しないパーペチュアル取引の特性を活かすことで、投資家は期日を心配することなく24時間365日体制でポジションを維持・調整できるようになる。

取引機能の面でも、高度なリスク管理ツールが揃えられている。相場の値動きに応じたロング(買い)およびショート(売り)の基本運用に加え、利益確定(テイクプロフィット)や損切り(ストップロス)の自動発注機能を搭載。さらに、各建玉のリスク露出を独立させて管理できる「個別証拠金(アイソレーテッド・マージン)」を採用することで、資金効率を高めながら不測の損失拡大を防ぐ仕様となっている。

現物資産とデリバティブを組み合わせたヘッジ取引の幅も広がっており、短期的なボラティリティ(価格変動差)に対応したい個人投資家からプロのトレーダーまで、幅広い層のニーズに対応する環境が構築された。

CFTCおよびNFAの規制遵守が支える強固な事業基盤

米国の厳格な法規制に対応するため、同社は周到な準備を進めてきた。Crypto.comはNFA(全米先物協会)へのIB(紹介ブローカー)登録を完了させたほか、2025年9月には関連法人を通じてCFTC(米国商品先物取引委員会)からDCO(デリバティブ清算機関)の認可を獲得している。

加えて、パートナーであるOG.com傘下のNadex(North American Derivatives Exchange, Inc.)は、CFTCの管理下で指定契約市場(DCM)および清算機関を一体運営しており、先物取引業者(FCM)の機能も果たしている。これらの重厚な規制基盤により、清算機関を通じた安心感のある証拠金デリバティブ商品の提供が可能となった。

さらに同社は、予測市場部門の「OG」を通じてRobinhood(ロビンフッド)との資本・業務提携を締結。Robinhoodアプリ上への予測市場製品の供給やマイノリティ出資の受け入れを行い、自社のデジタル資産エコシステムを他社プラットフォームへも積極的に波及させている。

競争が激化する米国暗号資産デリバティブ市場の最新潮流

米国の暗号資産デリバティブ分野では、大手各社によるシェア拡大の動きが急速に進行中です。すでにKrakenが米国市場においてCFTC規制下のパーペチュアル取引を開始し、「Kraken Pro」上でCME上場先物や現物取引とあわせた総合的なサービスを展開しています。

また、予測市場から参入したKalshi(カルシ)の存在感も際立っており、2026年6月の暗号資産パーペチュアル提供開始からわずか2週間で取引高55億ドル(約8,685.4億円)を突破するなど、従来のイベント契約を超えた急成長を見せている。

規制対応のルートとして、規制取引所への新規上場や海外契約への仲介アクセスといった手法が模索されるなか、24時間年中無休で利用できる堅牢なデリバティブ基盤を整えたCrypto.comの本格参入は、米国の暗号資産取引市場における新たな里程標となるだろう。

 

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