マイクロソフトなど米大手16社、OKXとICEの株式トークン化計画に異議

米国の証券取引所を背景に、トークン化株式の取引プラットフォームと企業側の反対を示す障壁を描いたイメージ

トークン化株式の取引計画に企業側が反発、異議申し立てが9社から16社に拡大

仮想通貨取引所OKXとICE(Intercontinental Exchange:インターコンチネンタル取引所)が計画するトークン化株式プラットフォームに対し、米国の上場企業16社が異議を申し立てた。

マイクロソフト(Microsoft)やアルファベット(Alphabet)、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)などが新たに加わり、企業側の慎重な姿勢が鮮明になっている。

大手7社が新たに異議申し立て、価格形成や流動性への懸念も

OKXとICEが設立した合弁会社OKXICEは、2026年10月19日(月曜日)に更新した公開通知で、自社株のトークン化株式取引に異議を申し立てた企業が16社に達したことを明らかにした。

新たに加わったのは、マイクロソフト、アルファベット、ゴールドマン・サックス、クアルコム(Qualcomm)、キャタピラー(Caterpillar)、マクドナルド(MacDonald)、ウェスタンデジタル(Western Digital)の7社。10月15日時点の9社から大幅に増加し、先行するブロードコム(Broadcom)、コアウィーブ(CoreWeave)、ベライゾン(Verizon)などに続く形となった。

今回追加された企業の異議申し立てについて、公開通知には具体的な理由が記されていない。一方、先行して異議を唱えたアプライド・オプトエレクトロニクス(Applied Optoelectronics)は、トークン化が株価や流動性、価格変動に与える影響は不明だと説明。投資家が同社の関与する商品だと誤認する可能性も懸念している。

ナスダックも、リアルタイムで最良価格を表示せず、統合取引情報に報告しないプラットフォームでの自社株取引を望まないとして、対象からの除外を求めている。

30日間の異議申し立て制度を活用、OKXICE側は静観姿勢を強調

OKXICEは、SEC(米国証券取引委員会)が9月17日に発令したイノベーション免除措置の下で、トークン化された米国上場株を取引する計画だ。この措置では、一定の条件を満たす許可制のオンチェーンプラットフォームについて、取引所登録なしでの取引が認められる。

第三者が企業の株式をトークン化する場合、取引開始の少なくとも30日前までに発行企業への通知が必要となる。企業はその期間内に書面で異議を申し立てることで、通知したプラットフォームでの自社株の取り扱いを阻止できる仕組みだ。

一方、OKXICEの共同議長で元ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)氏は、今回の通知について「異議申し立てではない」との見解を示した。同氏は、企業が新たな市場への参加を急がず、他社の動向を見極めようとするのは想定内であり、こうした企業は今後さらに増えるとみている。

OKXICEは、OKXのブロックチェーン「X Layer」上で許可制のUniswap v4流動性プールを運営し、24時間365日の株式取引を提供する予定だ。決済にはUSDC、USDT、USDGのステーブルコインを使用する。

プラットフォームはまだ稼働しておらず、開始日も未定だ。企業側による異議申し立てが相次ぐなか、計画されている銘柄の取り扱いやサービス開始に向けた動向が焦点となる。