MarqetaとCoinbaseが提携拡大、暗号資産基盤を活用したステーブルコイン決済カードを提供開始

提携拡大の背景と新サービスの全貌

米国大手カード発行プラットフォームのMarqeta(マーケタ)と規制対象の大手暗号資産取引所Coinbase(コインベース)は、両社のパートナーシップを拡大することを発表した。

この提携により、Marqetaの顧客企業(暗号資産ネイティブ企業および非暗号資産企業の双方)は、エンドユーザーのステーブルコイン残高と連動した「ステーブルコイン裏付けカード」を発行・提供できるようになる。

カード保有者は、保有するデジタル資産をあらかじめ手動で法定通貨へ換金することなく、世界中の数百万に上る既存の加盟店ネットワークで日常の支払いに直接利用することが可能だ。さらに、企業側は従来の銀行の営業時間に縛られることなく、24時間365日リアルタイムでカードプログラムへ資金供給を行えるようになり、グローバルな決済展開の柔軟性が大きく向上する。

CoinbaseとMarqetaの明確な役割分担

今回の提携強化において、両社はそれぞれの強みを生かした明確な役割分担をしている。


Coinbaseの役割
ステーブルコイン残高のカストディ=保管およびデジタル資産と法定通貨間のスムーズな換金を統括。また、基盤インフラとして同社が展開するL2(レイヤー2)ブロックチェーンBase(ベース)を活用することで、高速・安全かつ低コストなオンチェーン決済を実現する。


Marqetaの役割
カードの発行処理をはじめ、デビット・クレジットカード基盤の運用、銀行パートナーやVisa/Mastercardなどのカードネットワークとの関係管理を担当。同社は2025年時点で年間約4,000億ドル(約63兆円)規模の決済を処理し、40カ国以上で認証を受けている堅牢なエンタープライズプラットフォームを提供している。

両社は2020年10月、Coinbaseの米国向け暗号資産デビットカード発行における処理パートナーとしてMarqetaを採用して以来、6年間にわたり協業を続けてきた。今回の提携拡大により、その技術基盤がMarqetaの広範な法人顧客層へ全面開放されることになる。

双方の幹部が語る展望と暗号資産決済の未来

実用的なデジタル資産決済への需要が高まる中、両社の経営陣は以下のように本提携の意義を強調している。

Coinbaseのインフラストラクチャー製品責任者であるアレック・ロベット(Alec Lovett)氏は、同社のステーブルコイン決済網とMarqetaの発行・処理機能を統合することで、「現代の消費者や企業が求めるリアルタイムなグローバル取引を実現する」と述べ、従来の金融とデジタル資産市場のシームレスな融合に自信を示している。

また、Marqetaのアンソニー・ペキュリック(Anthony Peculic)CSO(最高戦略責任者)は、「ステーブルコイン裏付けカードのフルスタックを構築する上で、Coinbaseとの関係拡大は非常に自然なステップであった」と説明。Coinbaseが持つ圧倒的な規模とインフラの幅広さを活用することで、Marqetaの法人顧客が自社ブランドを通じて提供できる決済サービスの可能性をさらに広げていく意向を示した。

 

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