仮想通貨採用促進は中所得国
仮想通貨の弱気相場により、一時は強気相場によって引き上げられていた仮想通貨採用率が低下していく中、最新調査によって世界的な仮想通貨採用は、中所得国がこれらをリードしている事が分かった。
過去数年間、仮想通貨市場の強気相場によって世界中で仮想通貨の採用が加速しているが、最近の弱気相場では、採用率が低下。ここ数カ月で採用率はほぼ横ばいになっているものの、世界には採用率が引き続き上昇している地域がいくつかあり、Chainalysis の最新調査により、世界的な採用傾向は、中所得国が採用推進していることが分かった。世界中で仮想通貨の採用をリードしている上位20カ国のうち、大多数が中所得国である。大きく分けて高所得、中高所得、低中所得、低所得のレベルがあり、これらのカテゴリーの真ん中の2つは、仮想通貨の採用の温床であることが証明されている。
採用率上位20カ国の内訳
「Chainalysis 2022 Global Crypto Adoption Index」では、採用に関してはベトナムが 1 位、フィリピンが2 位にランクインし、ウクライナ、インド、米国がそれぞれ順に採用の上位5カ国となった。
また、上位20カ国のうち、ベトナム、フィリピン、ウクライナ、インド、パキスタン、ナイジェリア、モロッコ、ネパール、ケニア、インドネシアの合計10 か国はすべて低中所得国で、ブラジル、タイ、ロシア、中国、トルコ、アルゼンチン、コロンビア、エクアドルを含む8カ国は、すべて高中所得国で、上位20カ国のうち、高所得国は米国と英国の2国だけであった。
依然として仮想通貨に高い関心
仮想通貨の採用は弱気相場で減速したものの、現時点では依然として良好なレベルを維持している。
2022年に入り、弱気相場から採用率がほぼ横ばいになった後も、仮想通貨グローバルインデックススコアは、最近の強気相場の前よりも採用率を高くしている。これは、市場の価格が下落しているにもかかわらず、仮想通貨に対して依然として関心が高いことを示している。ただし、2021 年の第 2 四半期に記録された史上最高水準からはほど遠い状態で、価格が上昇すると、より多くの投資家が市場に参入する事を意味している。これは驚くべきことではないものの、数字は、弱気相場の間でも、投資家の維持率が以前の弱気相場よりもはるかに高いことを示している。
アフリカやアジアなどの大陸での採用率も最も有望で、ナイジェリアは、家麻生通貨を使用または所有している人口の割合が32%と最も高い国として浮上。同時に、ベトナムは21%で2番目に採用率が高い国となった。