Telegramのウォレットが「Walt」へ進化、日常使いの「Gramウォレット」も準備中

TelegramのウォレットがWaltへ進化! Gramウォレットの準備も

暗号資産およびメッセージングプラットフォームの巨大エコシステムを持つTelegram(テレグラム)内で提供されてきた従来のウォレット機能は、大規模な機能拡充を経て「Walt(ウォルト)」へと名称が変更された。

日本語訳:
ウォレットがWaltに生まれ変わりました。Toncoinを購入するためのウォレットとして始まったものが、取引、投資、収益化など、300種類もの資産にアクセスできる本格的な暗号通貨プラットフォーム…

これにより、同プラットフォームのサービスは「日常的な決済」と「高度な投資・運用」の2軸に区分される。

Gramウォレット(日常利用):
Telegramの設定メニュー内の位置を引き継ぎ、アプリ内のシンプルな入り口となる。Gram(グラム)の保有や送金、ギフトの送信、デジタルアイテム「Stars(スターズ)」の購入、各種ミニアプリとの連携など、日常的なシーンに特化。自己管理型=セルフカストディモデルを採用しており、ユーザー自身で資産を管理する仕組みだ。

Walt(高度な取引・投資):
既存の利用者はTelegram上の@waltアカウントを通じてアクセスできる。300種類以上の資産に対応しており、複数のブロックチェーン間での資産移動、暗号資産の売買、さらに株やETF、貴金属といったトークン化された金融商品へのアクセスを提供する。また、Waltから直接Gramウォレットへ資金をチャージすることも可能だ。

なお、今回のリブランディングに伴うユーザー側での複雑な移行手続きは不要で、名称やロゴ等の変更期間中も既存の資金やアカウント設定、履歴はそのまま維持される。

開発背景と両者の組織的関係

Telegramの創設者であるパベル・ドゥロフ(Pavel Durov)氏は、7月にネイティブなセルフカストディ型ウォレットGramの構想を初めて発表し、10億人を超える月間アクティブユーザーをターゲットとした手数料無料の即時送金を提案。8月下旬からは一部ユーザーを対象に段階的な展開が始まっている。

一方でWaltは、TOP(The Open Platform)およびWaltのアンドレイ・ロゴゾフ(Andrew Rogozov)創設者兼CEO(最高経営責任者)らによって開発・運営されている。当初はトンコイン(Toncoin/TON)とビットコイン(Bitcoin/BTC)を購入するためのシンプルなTelegramボットとしてスタートし、4年間の製品追加と機能拡充を経て、数千万人のユーザーを抱える本格的なプラットフォームへと成長した。こうした経緯から、Gramウォレットが「Telegram製品」であるのに対し、Waltは「The Open Network(TON)と密接に統合されたネイティブなサービス」という位置づけで、並行して運用される。

Waltが計画する今後の新機能(カード・AIツール)

Waltは、今後さらに実用性と利便性を高めるための機能拡張を計画している。

暗号資産カードの導入:
ユーザーが実社会での買い物や決済にデジタル資産をシームレスに利用できるよう、暗号資産カードの発行を段階的に計画。
AI支援型取引ツールの開発:
対話型インターフェースを通じて、市場に関する質問への回答、ポートフォリオのリスク評価、取引機会の発見、さらには無期限先物取引の実行などをサポートするAI機能の開発が進められている。

これらの新機能やカードの発行時期、詳細な展開スケジュールについては、今後の公式発表に委ねられている。

提供されている主な資産と今後の展望

Waltのプラットフォームでは、4つのブロックチェーン上で300種類以上の資産を扱えるほか、200種類以上の暗号資産の取引、ステーブルコインや主要通貨の利回り型「Earn(アーン)」商品、70種類以上におよぶ無期限先物サービス(石油・天然ガス・金属などの契約を含む)が提供されている。

ただし、トークン化された資産や無期限先物商品の一部については、米国におけるSECの枠組みや証券規制など、各国の規制との兼ね合いがあり、すべての地域・すべてのユーザーに一律で提供されるわけではない。各国の法的要件や規制動向に合わせた展開が進められる見通しだ。

Telegramの裾野の広さを活かした手軽な「Gramウォレット」と、本格的な運用ニーズに応える「Walt」。この二段構えの進化により、Telegramエコシステムにおける暗号資産の利便性は一段と高まろうとしている。

 

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