Sorareのライセンス契約に基づく支払いが対象
英国NCA(国家犯罪対策庁)は、プレミアリーグの銀行口座に保管されていた約1,000万ポンド(約21億円)を凍結し、第三者による犯罪行為との関連性を調べている。
対象資金は、ブロックチェーンを活用したファンタジースポーツ企業Sorare(ソラーレ)が、プレミアリーグとのライセンス契約に基づいて支払ったものと報じられている。
2025年1月に口座凍結命令、資金移動を防止
口座凍結命令は2025年1月、ウェストミンスター治安判事裁判所から発令された。対象額は10,024,041.33ポンドで、フットボール・アソシエーション・プレミアリーグ・リミテッド(※プロリーグ運営法人)が所有するバークレイズ銀行の口座に保管されている。
NCAは、この命令について、当該資金と第三者による犯罪行為との潜在的な関連性を調査する間、資金が移動・散逸することを防ぐためのものだと説明している。
一方、プレミアリーグ自体に不正行為の申し立てはなく、今回の措置はプレミアリーグによる違法行為を示すものではない。
Sorareは2023年1月、プレミアリーグ全20クラブの選手を使ったデジタルカードに関する4年間のライセンス契約を締結した。この契約は約1億2,000万ポンド(約253.3億円)規模と報じられている。
無許可賭博を巡る訴追とは別の調査
Sorareは、ブロックチェーンベースのデジタル選手カードを収集・取引し、実際の選手の成績に連動した競技で利用するファンタジースポーツプラットフォームを運営している。
英国賭博委員会は2024年、必要な営業許可を取得せずに英国の消費者へ賭博施設を提供したとして同社を告発。一方、同社は自社サービスが英国法上の賭博に該当することを否定しており、この事件は2027年6月に公判が予定されている。
ただし、NCAによる今回の資産凍結と、賭博委員会による訴追は別個の手続きとされている。公開されている情報だけでは、今回の口座凍結命令が無許可賭博事件を根拠としているとは断定できない。
また、FCA(金融行動監視機構)は2026年6月、プレミアリーグを含むサッカークラブに対し、英国で認可を受けていない金融会社や仮想通貨企業とのスポンサー契約について警告している。ただし、このFCAの措置もNCAによる今回の調査とは別のものとされている。
























