FBIが仮想通貨寄付を追跡、ハマスの資金調達網を摘発
米国司法省は2026年9月1日(火曜日)、指定外国テロ組織ハマスに関連する56万ドル(約8,800万円)以上の仮想通貨を押収し、資金調達や支持者募集に使用されていたウェブサイトのドメインやサーバーなどを管理下に置いたと発表した。
裁判所の許可を得た押収措置の一環として、FBI(米連邦捜査局)はハマスの軍事部門アル・カッサム旅団(Qassam Brigades)を支援する目的で送金された仮想通貨を特定・追跡。米国司法省は、オンライン上の資金調達手段を遮断することで、ハマスへの資金の流れを阻止する狙いを示している。
3件の押収令状で56万ドル超を特定、ドメインやサーバーも押収
裁判資料によると、ハマスとの関連を主張するグループチャットが暗号化された通信プラットフォーム上で支持者を募金サイトへ誘導し、寄付者にはローテーションで仮想通貨の送金先アドレスを提供していた。
封印が解かれた3件の仮想通貨押収令状によると、捜査官は複数の情報源を用いて、2025年3月25日、6月25日、10月10日に、アル・カッサム旅団を支援する目的で送金された約56万ドル相当の仮想通貨を特定、追跡、押収した。
FBIの宣誓供述書によれば、ハマスは2019年初頭ごろからアル・カッサム旅団を通じて仮想通貨による資金調達を試験的に開始し、Telegram(テレグラム)チャンネルやウェブサイトを利用して寄付を募っていた。ハマス側は仮想通貨が追跡不可能であると主張し、匿名で寄付する方法も案内していたという。
FBIアルバカーキ支局は情報提供者と協力し、アル・カッサム旅団の主要ウェブサイトAlQassam.ps(アル・カッサムps)を管理していたドメインとサーバーも特定して押収した。これにより、同サイトなどを通じた仮想通貨寄付の受け入れが阻止されたとしている。
数千人の接触情報を入手、今後のテロ対策捜査に活用へ
FBIは今回の捜査を通じ、仮想通貨やその他の手段でハマスへの寄付を行おうとした、または試みた数千人の個人に関する情報も入手した。この情報は今後のテロ対策活動に利用される予定だ。
国家安全保障担当司法次官補のジョン・A・アイゼンバーグ(John Andrew Eisenberg)氏は、今回の押収によって、ハマスがオンライン上で個人を勧誘し、資金を集めるために利用してきた資源を奪うことになると説明した。今後もオンラインネットワークへの捜査や仮想通貨の没収、ウェブサイトの閉鎖を続ける方針を示している。
FBIサイバー部門のブレット・レザーマン(Brett Leatherman)副部長も、ハマスが仮想通貨やオンラインプラットフォームを利用して世界中の寄付者から資金を募り、正規の金融システム外で資金を移動させていたと指摘した。FBIは今後も不正資金を阻止し、テロ組織によるデジタルネットワークを通じた資金調達の阻止を続けるとしている。
























