PolymarketとKalshiの8月取引量が急減
主要予測市場プラットフォームKalshi(カルシ)およびPolymarket(ポリマーケット)の取引勢いにブレーキがかかった。
暗号資産データメディアThe Blockの集計によると、2026年8月の合計取引高は前月比14.5%減の453億3,000万ドル(約7兆円)を記録。前年同月(2025年8月)以来、およそ1年ぶりとなる月間ベースでの減少となった。
今回のマイナス成長の背景には、夏場に市場を熱狂させた大型イベントの終了がある。6月中旬から7月中旬にかけて開催されたFIFAワールドカップが予測市場全体の取引を大きく牽引していたため、8月はその反動による調整局面を迎える形となった。
プラットフォーム別に見ると、Kalshiの8月取引高は前月比7.3%減の371億7,000万ドル(約5.8兆円)にとどまったほか、Polymarket(米国版含む)は81億6,000万ドル(約1.3兆円)と前月の128億9,000万ドル(約2兆円)から36.7%の大幅減となっている。
ただし、市場全体の基調が衰えたわけではない。8月の取引規模453億3,000万ドル(約7.1兆円)は、ワールドカップ開幕前である5月の実績256億6,000万ドル(約4兆円)を約77%も上回っており、トレンドとしては依然として高い水準を維持している。
米各州で強まる規制の波と法的な対立
取引量の落ち込みと並行して、両社は米国の規制当局からの強まる風当たりにも晒されており、スポーツイベントを対象とした予測契約をめぐり、すでに10を超える州が法的な規制措置や提訴に踏み切っている。
直近では8月下旬、コネチカット州がKalshiに対してスポーツ関連取引の停止を求める訴訟を起こしている。同州との間では数カ月間にわたり攻防が続いており、行政・法的な対立が一段と深刻化している。
スポーツ連携の強化と規約違反への厳重処罰
厳しい規制環境に直面しながらも、Kalshiは主力のスポーツ分野における事業拡大の手を緩めていない。
同社は全米テニス協会(USTA)との複数年契約を締結し、「全米オープン」の独占予測市場パートナーに就任。8月末に開幕した同大会のデジタル露出やコート看板での露出を通じ、テニス市場での存在感と取引の公正性をアピールする狙いだ。
一方で、プラットフォームの信頼性向上に向けたコンプライアンス強化も進行中だ。Kalshiは8月末、同社として初となる「無期限の利用停止処分」を発表。対象となったのはジョージ・サントス(George Santos)元米下院議員で、自身が一般教書演説に出席するか否かを対象とした契約で自ら取引したことが規約違反と判定された。同氏には7万1,000ドル(約1,100万円)を超える厳格な制裁金が科され、プラットフォームから完全に追放されている。
























