インドの仮想通貨会社は、休暇に向けた広告戦略で大成功を収める

インドでは仮想通貨取引き広告で顧客の取り込みへ

インドのホリデーシーズンが始まり、仮想通貨取引所はマルチメディア広告と景品に多額の費用をかける準備ができており、このチャンスに仮想通貨取引所への顧客の取り込みに精力的に動いている事が分かった。

インドのホリデーシーズンとは、ガネーシャ神の誕生日を祝うガネーシュ・チャトゥルティー(Ganesh Chaturthi)で2021年は9月10日から始まっている。この祭事はインドの仮想通貨取引所にとって、正しくアプローチされれば、取引所のユーザーベースを4倍にできると業界はみている。同国の仮想通貨取引所は大規模なマーケティングキャンペーンを開始し、オンラインショッピング会社と提携してデジタル通貨の支払いを提供している。地元メディアによると、シーズン中に仮想通貨の採用を増やし、新製品の発売を計画し、自由支出の消費者による関心の高まりを活用できるチャンスである。Unocoin取引所のSathvik VishwanathCEO(最高経営責任者)は、このチャンスについて次のように述べている。

正しくアプローチすれば、ビットコインとギフト券は、業界全体でより多くの意識向上活動が期待されるため、ユーザーが検討する興味深いオプションになる可能性があります。私たちは、プラットフォームを技術的および運用的にホリデーシーズンに向けて準備しています。


目玉の景品で顧客獲得へ

取引所のための最も人気のある目玉の1つとなるのが景品である。たとえば…、Unocoinは、9月10日の休暇に自社顧客に対してギフトを贈るために200ルピー(約300円)相当のクーポンを展開していたほか、国内のオンラインショッピング会社と提携し、ユーザーは仮想通貨で支払いができるようにしている。

他の取引所でもホリデーシーズン中に仮想通貨への関心が急上昇していることを明らかにしており、買収によって現在はBinanceが所有するWazirXのラジャゴパル・メノン(Rajagopal Menon)マーケティング担当副社長は、新規登録数が増加していると明かしたうえで、次のように地元紙に語っている。

仮想通貨ギフトは当社の製品ロードマップの一部です。これにより、インド人は電子メールを送信するのと同じくらい簡単に、愛する人に仮想通貨を送信する機会が与えられます。

仮想通貨取引所への期待は非常に高く、CoinSwitchは、1,000万人を超えるユーザーを抱える国内最大のプラットフォームの1つであり、ホリデーシーズン中に追加の広告キャンペーンでオーガニックトラフィックを4倍にすることを期待しているという。

業界に明確な規制がないにもかかわらず、仮想通貨広告がさまざまな場所で展開されている。インド準備銀行によって課された禁止が最高裁判所によって覆された後、インドのデジタル通貨コミュニティははるかに良い環境にあるが、インド政府は依然としてデジタル通貨を禁止する、またはNEXTMONEYの9月14日付特集記事「インド政府は仮想通貨を法的に禁止するよりも課税を支持か」で報じたように、少なくとも厳格な政策を課税によって課すつもりのスタンスを現時点では崩していない。

インド政府は仮想通貨を法的に禁止するよりも課税を支持か

2021.09.14

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