米国IRS、暗号資産ユーザーを狙う偽造QRコード・メールフィッシングに警告
IRS(米国内国歳入庁)は、公式機関を装ったフィッシング詐欺が横行しているとして、すべての暗号資産ユーザーに対して強い警戒を呼びかけた。
ALERT: The IRS warns of a sophisticated mail-based phishing campaign targeting U.S. crypto holders, with fake letters impersonating the IRS and QR codes designed to harvest wallet credentials and private keys. pic.twitter.com/GruaTOYOC3
— CoinDesk (@CoinDesk) August 21, 2026
警告:IRS(米国国税庁)は、米国の仮想通貨保有者を標的とした巧妙なメールベースのフィッシングキャンペーンについて警告しています。このキャンペーンでは、IRSを装った偽の手紙と、ウォレットの認証情報や秘密鍵を盗み出すように設計されたQRコードが使用されています。
近年、暗号資産(仮想通貨)の保有者を狙ったサイバー犯罪が進化を続けている。今回の詐欺で最も注意すべき点は、従来のEメールによるフィッシングだけでなく、自宅に届く物理的な郵便物(書簡)が悪用されている点だ。
公式ロゴなどを施して正規の税務通知のように偽装された手紙には、「提示された期限までにデジタル資産の登録を行わなければならない」といった不安を煽る内容が記載されている。
手紙の中では「Digital Asset Compliance Portal(デジタル資産コンプライアンス・ポータル)」というWebサイトへアクセスするよう指示され、そこに添えられた「QRコード」を読み込ませるのが攻撃者の狙いだ。しかし、IRSはこのポータルの存在を明確に否定しており、書簡自体も完全な偽物である。
スキャンで資産流出か、奪われる重要情報と被害のメカニズム
記載されたQRコードをスマートフォンなどでスキャンすると、本物のIRSサイトを精巧に模倣したフィッシングサイトへと誘導される。サイト上では、以下のような機密情報の入力や連携が求められる。
・暗号資産ウォレットの接続要求
・取引所のログインID・パスワードなどの認証情報
・シードフレーズ(復元フレーズ)や秘密鍵(プライベートキー)
指示に従って秘密鍵やシードフレーズを入力してしまうと、攻撃者にウォレットの全権限が渡り、保管していた暗号資産が一瞬で盗み出される極めて危険な状態に陥る。特に相場が高騰し市場が盛り上がっている時期は、投資家の焦りや油断が生じやすいため、こうした詐欺の手口が急増する傾向にある。
詐欺被害を防ぐための防犯指針と万が一の対処法
被害を未然に防ぎ、大切な資産を守るために、以下の原則を徹底するよう求められる。
公的機関の基本ルールの把握
IRSなどの政府機関が、予期せぬ書簡でQRコードのスキャンを求めたり、ウォレットの秘密鍵やシードフレーズを要求したりすることは絶対にない。
記載されたアクセス方法を回避する
届いた書簡やメールにあるQRコード・URLは絶対に開かず、必ず公式サイトの正規ルートから確認・問い合わせを行う。
情報漏えい時の緊急対応
誤って取引所のパスワードを入力した場合は、直ちにパスワードを変更してアカウントを凍結し、該当の取引所へ連絡する。さらに、秘密鍵やシードフレーズを漏えいさせてしまった場合は、ただちに別の安全なウォレットを作成し、残存資産を避難させる必要がある。
公的機関を騙る詐欺には常に懐疑的な姿勢を常に持ち、不審な通知には慎重に対対応が必要だ。
























