ストラテジー社、BTC・株式の売却で7.6億ドルの大規模な資金調達
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の最大保有企業であるストラテジー(Strategy)社は、2026年8月9日(日曜日)までの1週間で大規模な資本調達を実施したことをSEC(米国証券取引委員会)への報告書類で明らかになった。
Strategy increased its USD Reserve by $650M and repurchased $109M of $STRC. This increased USD Duration by 143 days to 2.7 yrs and tightened STRC's BTC Credit by 10 bps. As of 8/9/26, we hold ₿840,447 in our BTC Reserve and $4.65B in our USD Reserve. $MSTR…
— Strategy (@Strategy) August 10, 2026
StrategyはUSD準備金を6億5,000万ドル増やし、1億900万ドルのSTRCを買い戻しました。これによりUSDデュレーションは143日増加して2.7年となり、STRCのBTCクレジットは10bps引き締められ…
同社は1,690 BTCを平均64,262ドル(約1,000万円)で売却し、約1億860万ドル(約173億円)を獲得。さらに市場でMSTR普通株を約659万株手放し、6億5,310万ドル(約1,040億円)を確保した。2つの取引を合わせた資金調達額は総額7億6,100万ドル(約1,212億円)に上る。
取得資金の充当先と米ドル準備金の積み増し
暗号資産の売却で得た1億860万ドルは、優先株「STRC」約115万株の買い戻しへ即座に充当された。
これは同社が推進する「デジタル・クレジット証券買い戻し枠」の一環であり、今後も約7億8,520万ドル(約1,251億円)規模の残枠が維持される。一方、自社株の売却で得た資金の大部分(6億5,000万ドル:約1,035.9億円)はドル準備金として組み入れられ、同社の米ドル準備残高は46億5,000万ドル(約7,412億円、前週比6.5億ドル増)へと拡大した。この準備金は将来的な優先株配当や債務の利払いに備える防波堤となる。
ポートフォリオの推移と長期保有方針の転換
今回の手放しにより、同社のBTC総保有量は840,447 BTCへと減少した。全体平均の取得単価が1 BTC当たり75,385ドル(総額約633.6億ドル)であるため、足元の相場水準(約65,000ドル前後)では約87億ドルの評価損を抱える計算となる。
長年「買い増しと無期限保有」を掲げてきた同社だが、5月以降は配当やバランスシート調整を目的としたBTCの段階的な資金化を容認する姿勢へ転換。枠組みの上限(50億ドル規模)の範囲内で資本構成の最適化を図っている。
セイラー氏の見解と個人のスタンス
共同創業者のマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は一連の措置について、社内モデルに基づく信用補強や米ドルに対する財務耐久性(デュレーション)の延長をもたらすと強調。
When I say “Never Sell Your Bitcoin,” I speak as one saver to another. I have never sold mine. Not one satoshi. Strategy is a public company, not my wallet. Since 2020, it has disclosed it may buy or sell $BTC to manage capital. Our shared conviction in Bitcoin remains unchanged.
— Michael Saylor (@saylor) August 3, 2026
「ビットコインは絶対に売るな」と言うとき、私は同じ貯蓄家として、同じ貯蓄家に向けてそう言っています。私は自分のビットコインを一度も売ったことがありません。1サトシたりとも。Strategyは上場企業であり、私のウォレットではありません。2020年以降、同社は資金運用のためビットコインの売買を行う可能性があることを公表しています。ビットコインに対する私たちの共通の信念は、今も変わりません。
同時に「私個人は1サトシも売却していない」と述べ、企業としての流動性管理と個人の暗号資産に対する長期投資姿勢は明確に区別されるべきだと説明した。























