ブラックロックがJPモルガンのKinexysでトークン化
世界最大の資産運用会社であるブラックロック(BlackRock)は、欧州の主要MMF(マネー・マーケット・ファンド)においてブロックチェーン技術を活用したトークン化シェアクラスの提供を開始した。
対象となるのは、運用資産総額3,110億ドル(約48.95兆円)を誇るICS(インスティチューショナル・キャッシュ・シリーズ)傘下の6ファンド・計12のシェアクラスだ。伝統的金融インフラのデジタル化を進める本取り組みは、機関投資家によるオンチェーン資産の採用を大きく加速させると期待されている。
イーサリアム上での発行とJPモルガン「Kinexys」の役割
今回の取り組みでは、英ポンド、ユーロ、米ドル建てのファンド(分配型・再投資型)が対象となり、トークンはJPモルガンのブロックチェーン部門Kinexys(キネクシス)のインフラを通じてイーサリアム上で発行される。
Kinexysはトークンの発行・焼却=バーンを管理し、従来の株主名簿とオンチェーン活動を繋ぐ仲介レイヤーとして機能する。スマートコントラクトの導入により、事前承認されたデジタルウォレット間で24時間365日、ほぼリアルタイムでのP2P(ピア・ツー・ピア)移転が可能になる。また、これによって企業の財務管理やデジタル担保の効率化といった新たなユースケースが開拓される見込みだ。
機関投資家に特化した安全な運用体制
トークン化されたファンドは欧州のUCITS規制(譲渡可能証券の集団投資事業)に基づく運用が維持され、資本保全や流動性、リスク管理の基準は既存のファンドと同等に保たれる。一般の個人投資家ではなく、欧州やシンガポールなどの適格なプロ投資家を対象として販売されます。
ブラックロックはこれまでにも27億ドル(約4,250億円)規模に成長したBUIDLなどを展開してきたが、今回の欧州大型MMFのトークン化により、RWA(現実資産)のオンチェーン化に向けた市場インフラの近代化が一段と加速している。
























