韓国銀行新総裁、ブロックチェーン技術革新を支持でCBDCに注力
韓国銀行(Bank of Korea)の新総裁シン・ヒョンソン(Shin Hyun-song:申鉉松)氏は、就任後初の公式演説で、デジタル金融に対する先進的な姿勢を示し、金融安定を最優先事項とし、ブロックチェーン技術革新への支援を表明した。
2026年4月21日(火曜日)に、ソウルの韓国銀行本店で行われた演説の中で、シン総裁は、4年間の任期開始にあたり、世界的なショックから経済を守ること、韓国を次世代金融システムの最前線に位置づけることという二つの課題を明らかにした。BIS(国際決済銀行)の元高官である同総裁は、国際取引のトークン化を模索する国際決済イニシアチブ「アゴラプロジェクト」にも言及。同総裁は、これらの取り組みが「これらの取り組みがデジタル決済環境における韓国ウォンの地位向上につながる」と述べた。
なお、同総裁は演説の中で、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)とトークン化された預金への支持を表明したが、ウォン建てステーブルコインについては言及していない。
デジタル金融戦略の中心にCBDC
同総裁の演説の重要なポイントの一つは、韓国銀行がCBDCに改めて注力する姿勢を示したことだ。
漢江プロジェクト第2段階におけるパイロットプログラムの拡大計画を確認するとともに、より広範なデジタル決済フレームワークの一環として、預金トークンの活用についても検討していくと述べている。
同総裁の発言は、民間セクターのイノベーションの高まりを受けてCBDCの開発が一時停止しているとの報道があった後だけに、国家支援型デジタル通貨への戦略的な回帰を示唆している。
ステーブルコインにはスルーで疑問を呼ぶ
今回の演説が注目された点は、韓国のデジタル経済において重要性が高まっているにもかかわらず、韓国ウォンペッグ型ステーブルコインについて直接言及がなかったことだ。
イ・ジェミョン(Lee Jae-myung:李在明)大統領の下で政策立案者たちが、ステーブルコインやその他の仮想通貨の利用を合法化。規制するための包括的な枠組みとなるデジタル資産基本法の導入に取り組んでいる時期に起こったが、法案の審議は停滞しており、今後の議論は地方選挙後まで延期されている。
シン総裁はBIS在任中、ステーブルコインは金融システムを分断する可能性があるとして懐疑的な見解を示していたが、最近その姿勢は変化したようで、現在はステーブルコインとCBDCが共存するモデルを支持していると考えられている。しかし、最近の発言からは、中央銀行の当面の優先事項は依然として国家デジタル通貨の開発にあることがうかがえる。
シン氏は今回の任命以前、2014年5月から2026年3月までBISの経済顧問を務め、2025年1月からは金融経済局長を務めていた韓国金融界の精鋭だ。























