CMEのビットコインオプション取引、わずか1ヶ月で10倍に増加
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)におけるビットコインオプション契約の総建玉は、5月11日の3,500万ドルから6月10日には3億7,300万ドルに急増した。これは建玉の総額が過去1カ月で10倍以上と6月5日以来6日間連続で過去最高を更新している。
#bitcoin options open interest past $1.5bln on our radar, only one month after crossing $1bln pic.twitter.com/Pgxi8R3vbz
— skew (@skewdotcom) June 10, 2020
CMEのビットコインオプション取引は、パナマに拠点を置くDeribit(デリビット)に続き世界第2位の需要まで高まっている。現在、CMEはビットコインオプション市場全体の20%を占有し、これはCMEの市場シェアの増加はDeribitの需要増加によるものだと考えられている。しかしDeribitとCMEを除いた、LedgerXやBakkt、OKExなどの他のビットコインオプションプロバイダーの市場シェアには変化はない。
他のオプションの需要と比較しても、CMEビットコイン先物は急激な需要に直面している。しかし、ビットコイン先物へのユーザーの関心は先月、約5億ドルに迫る勢いまで増加しており、その際には過去3日間連続で記録を更新。また今月初めには、CMEビットコイン先物の1日の取引量は7億9,500万ドルに急増している。
CMEは2017年12月にビットコイン先物を導入し、暗号資産の価格を過去最高に押し上げている。それ以来、CMEは機関投資家にとって非常に重要な地位を築き、投資手段である米ドル決済のビットコイン先物の代表としてサービスを提供してきた。しかしそれに反して、大きな話題を読んだBakktの現物決済のビットコインオプションに対する需要は依然として低い水準のままである。