高配当投資詐欺プロジェクト「ビットコネクト」のインド人リーダーが逮捕

高配当投資プロジェクトとして話題になった「ビットコネクト」の投資詐欺事件に関わっていたとされ、インドにてビットコネクトのリーダー的存在であったDivyesh Darji氏を、インド当局が逮捕した。

投資詐欺とされた仮想通貨プロジェクトビットコネクトは、インドの偽造紙幣の排除、またテロ対策などとしてインド政府により高額紙幣(500、1000ルピー)が廃止された。

これに変わる新紙幣の流通が遅れた事や株価指数の下落など、インド国民が国の貨幣に対し信頼を失うなどの心情を利用して、配当金を出し続ける事を約束して、インドの投資家達を引き込んだとされている。

ビットコネクトは、出資してもらった資金を実際には運用しない「ポンジ・スキーム」であったと指摘され、今年1月に事業は閉鎖されており、インドのスラート市を居住地にしていたDarji氏は、指名手配されていたが、今月デリー空港にて入国審査を受けようとした時に逮捕された。

現地当局の検察官であるP G Narwade氏は、以下のように述べている。

「ビットコネクトは、2017年にビットコネクトコイン(BCC)という仮想通貨をローンチし、合計2800万コインを発行した。その中の約1800万コインは、今年1月のプロジェクト終了までに投資家達の手に渡ったとされ、イベントでは、コイン投資の利回りは1日1%と高利率のプロモーションで世界各国で行われた」

さらに同氏は、ビットコネクトが終了した今年1月16日にBCCの価値が362ドル(約4万円)あったと説明して、BCCが市場で信頼度をアピールしていた。また、現地でBCCを売り込むために活動を行い、ビットコネクトのプロモーターと呼ばれていた人物達は、1人の投資家から1140万ルピー(約1800万円)分の仮想通貨を騙し取ったとされている。

ビットコネクトで働いていたスタッフは、複数の投資家からプロモーター達が数千万ルピーを集めており、ビットコネクトに投資をしてきた投資家達は、イベントで語ってきた通りの報酬を求める訴訟に動き出している。