PancakeSwap、新トークン上場を支援する「Cake.Pad」を導入

PancakeSwapが新プラットフォームCake.Padを導入し、新トークンローンチを支援する様子をイメージしたビジュアル

ステーキング不要の新ローンチプラットフォームを開始

BNBチェーン上の分散型取引所PancakeSwap(パンケーキスワップ)は、新トークン上場支援のための新プラットフォーム「Cake.Pad」を発表した。

旧来のIFO(Initial Farm Offering)(※1)を刷新したもので、ユーザーは非管理型ウォレットからCAKEトークンをコミットして参加できる。ステーキングなどの従来手続きは不要で、よりシンプルな早期アクセス手段として位置付けられている。

(※1)IFO(Initial Farm Offering:イニシャル・ファーム・オファリング)とは…
DeFi(分散型金融)プロジェクトにて新規トークン発行の際、投資家から資金を調達する仕組みで、新規プロジェクトの初期段階で、投資家が流動性を提供することで、そのプロジェクトのトークンを事前に入手できるのが特徴。参加者はトークンをブロックチェーン上にロックすることで、新たなトークンやNFTなどの報酬を得られる場合もある。

PancakeSwapはブログで、Cake.Padを「よりシンプルで包括的な早期アクセス手段」と位置付けており、従来のIFO制度で複雑だった参加手続きや条件を大幅に緩和したと説明した。

日本語訳:
CAKEのユーティリティがさらに充実。CAKEのバーンもさらに増加。CAKE.PAD
(旧IFO)へようこそ。取引所に上場される前に、新しいトークンへの限定先行アクセスを獲得できます。ステーキングもロックアップもありません。CAKEをコミットして新しいトークンを受け取るだけです。

Cake.Padの仕組みと特徴

Cake.Padは、旧IFOを再構築した新しいローンチプラットフォームで、ユーザーは非管理型ウォレットを通じてCAKEトークンをコミットすることで参加でき、イベント終了後に返金を受け取る。

CAKEのコミット量に上限はなく、複数のトークンローンチイベントに同じCAKEを使って参加することも可能だ。特徴的なのは、トークン発行時に発生する手数料がすべてバーン(焼却)される仕組みで、CAKEのデフレ構造を強化している点だ。

さらに、需要が過熱した場合には「段階的サブスクリプション税」を導入し、超過率に応じて税率が下がるよう設計されている。これにより、参加者間の公平性と需要のバランスを保つことを目指している。

CAKEノミクス3.0と今後の展望

Cake.Padは、PancakeSwapの長期戦略「CAKEトークンノミクス3.0」の一環として位置付けられている。

この戦略は、買い戻しとバーンを通じて年間約4%の供給削減を目指し、2030年までに総供給量を20%減らす計画だ。PancakeSwapはこのモデルを通じて、CAKEの流動性を保ちながら価格の健全な上昇を狙っている。

直近では、同DEXが第3四半期に約5,327万ドル(約81億円)の収益を上げ、9月の取引高は約798億ドル(約12兆円)、ロック総額(TVL)は25億ドル(約3,806億円)を超えた。今後はCake.Padを通じて初回のトークンセールを実施し、CAKEエコシステムの拡張と利用促進を図る見通しだ。

 

ABOUTこの記事をかいた人

2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム