マイケル・セイラー氏が4,000万ドルの脱税事件の和解合意

マイケル・セイラー氏が4,000万ドルの脱税事件の和解合意

MicroStrategy(マイクロストラテジー)の元CEO(最高経営責任者)兼共同設立者であるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が、コロンビア特別区史上最大となる4,000万ドル(約62.5億円)の所得税訴訟和解に合意したと、司法長官事務所が2024年6月3日(月曜日)に発表したことが明らかになった。

同氏は、コロンビア特別区との間で4,000万ドルの所得税訴訟の和解に合意。ブライアン・シュワルブ(Brian Schwalb)司法長官によると、この和解はコロンビア特別区史上最大の所得税詐欺の回収額となるとのことだ。訴訟では、同氏が実際に住んでいたのはワシントンの高級ペントハウス・アパートで、ジョージタウンのウォーターフロントを見下ろす場所にあり、ポトマック川にヨットを浮かべていたとされる。

大手メディアのフォーブスによると、純資産は46億ドル(約7193.6億円)で、同氏はMicroStrategyの株も相当保有しており、2月時点で240万株を保有しており、同司法長官はXへ次のように投稿している。

日本語訳:
新着情報:億万長者のテクノロジー企業の幹部で投資家のマイケル・セイラー氏が、ワシントンDC史上最大の所得税詐欺の回収金として、地区に4,000万ドルを支払う予定。
セイラーは法律を破っただけでなく、脱税計画を公然と自慢し、他の人々にも自分の例に倣うよう奨励した。

和解にもかかわらず、セイラー氏は主張への反論を続けており、ニュースを最初に報じたニューヨーク・タイムズ紙に対して次のように語っている。

フロリダは現在も私の故郷であり、私がコロンビア特別区の住民であったという主張には異議を唱え続けます。私は、友人、家族、そして私自身への訴訟による継続的な負担を避けるために、この問題を解決することに合意しました


コロンビア特別区によるセイラー氏とMicroStrategy社への提訴

コロンビア特別区は2022年8月、セイラー氏とMicroStrategy社を提訴している。

同氏は、同区に比べてこれらの州の税率が低いため、居住地を米国の首都ではなくフロリダ州またはバージニア州と偽って2,500万ドル(約39億円)以上の税金を脱税したとしており、同社はまた、税務上の目的でセイラーの居住地を隠す手助けをしたとも主張している。訴訟の結果、同氏は2022年8月にMicroStrategyのCEOを辞任したが、エグゼクティブチェアマンおよび取締役会会長としての役割は継続している。

この訴訟にもかかわらず、同氏はMicroStrategyがビットコインに友好的な企業であることをアピールし続けており、自身のソーシャルメディア上で定期的に新たなビットコイン(Bitcoin/BTC)の購入を発表している。