クラーケン(Kraken)がビットコインとイーサリアムの大規模流出を経験

クラーケン(Kraken)、2017年以来最大のBTCとETHの流出を記録

大手仮想通貨取引所クラーケン(Kraken)は、49,100ビットコイン(Bitcoin/BTC)と572,100イーサリアム(Ethereum/ETH)が2017年以来の最低水準に達し、大きな流動性枯渇を経験している事がわかった。

日本語訳:
Kraken:2017年以来最大のBTCおよびETH流出!
「クラーケンのBitcoin準備金は2018年と同じレベルまで減少し、現在122,300BTCを保有しています。Ethereumについては、クラーケンの準備金が100万ユニットを下回ったのはこれが初めてであり、2016年初頭以来見られなかったレベルです。」

クラーケンは、2021年以来最大のビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の流出を経験している。ブロックチェーン分析プラットフォームのCryptoQuant(クリプトクワント)は、Dominando Criptoの創設者兼CEO(最高経営責任者)であるジョアン・ウェドソン(Joao Wedson)氏の投稿を引用し、最近の取引所の供給不足の規模を次の様に詳述した。

クラーケンのビットコイン準備金は2018年と同じレベルまで減少し、現在は122,300 BTCを保有している。イーサリアムに関しては、クラーケンの準備金が100万ユニットを下回ったのは今回が初めてであり、2016年初頭以来見られなかったレベルです。


スポットビットコインとイーサリアムETFが大幅下落の要因に

スポットビットコインETF(上場投資信託)や、さらに最近ではスポットイーサリアムETFをめぐるこの誇大宣伝が、クラーケンをこの立場に追い込む一因となっている。

仮想通貨に関心のある投資家は、スポットビットコインETF の立ち上げに後押しされ、過去5カ月間で急激な上昇を目の当たりにしている。多くの仮想通貨愛好家は、金融ポートフォリオの拡大と、FOMO(※重要な強気トレンドの取り残しの恐怖)への対応の両方を目的として、一貫して市場に参入している。

ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨の需要が高いため、クラーケンを含む多くの取引所が不安を感じているのが現状だ。取引所の仮想通貨の準備金は枯渇し始めている。SEC(米国証券取引委員会)によるイーサリアムETFの承認からわずか1週間で、取引所は大規模流出に見舞われ始めている。6月2日現在、30億ドル(約4,689億円)に相当する77万7000 ETH以上が仮想通貨取引所から引き出されている。

スポットイーサリアムETFの取引はまだ開始されていないものの、S-1登録が間もなく承認されると予想されている。このペースでいくと、これらのデジタル資産は徐々に供給ショックに近づいており、長期的にはその価格に影響を与える可能性がある。

供給ショックによるビットコイン価格への影響

仮想通貨取引所の現在の状況を考えると、今後数カ月で価格が大幅に上昇する可能性があると同時に、この潜在的な見通しは、供給ショック以外の他の成長要因によって促進される可能性がある。

アナリストは、デリバティブ市場のオープン・インタレスト(OI)の見通しを強く信じており、ビットコインの強気見通しが相当程度まで大幅に改善。市場がビットコイン価格の大幅な上昇を予想するなか、Apollo(アポロ)の共同創設者トーマス・ファーラー(Thomas Fahrer)氏はビットコインの価格が2030年までに1BTC=350万ドル(約5.5億円)に達する可能性があると予測。ビットコインの現在の価格動向は、ファーラー氏が正しい方向に向かっているかどうかを確実に示しているわけではない。しかし、ビットコイン価格の急騰は、同様に他のデジタル資産の市場価値の急上昇を引き起こす可能性があると期待されている。

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