BNYとみずほ銀行が提携でアジアでの貿易サービス拡大へ
米国と日本で最も古い銀行であるBNY(The Bank of New York Mellon Corporation)とみずほ銀行は、国際貿易を促進するためにコルレス銀行(※国外に送金する再、その通貨の中継地点となる銀行の事)ネットワークを拡大する契約を締結した事が発表された。
この提携では、両行の拡大した貿易ネットワークを活用して、顧客に拡大した接続を提供。BNYの貿易ネットワークアクセスサービスを活用したこの契約により、両行は互いのRMA(関係管理アプリケーション)にアクセスできるようになる。みずほ銀行の常務執行役員でグローバルトランザクションバンキングユニットのヘッドである山本勉氏は、この提携は、企業が国境を越えた貿易機会の拡大を目指している時期に実現したと述べたうえで、次のように語っている。
BNYとのこの画期的な提携は、リスクを管理しながら顧客が新たな貿易機会を獲得するのに役立つため、長期的には世界貿易の成長に貢献します
みずほ銀行のアジア・オセアニア地域グローバルトランザクションバンキング共同責任者であるアシュトシュ・クマール(Ashutosh Kumar)氏は、コスト削減に加えて、みずほが顧客をより多くの取引相手とつなぐげるようになると主張したうえで、次のように述べている。
従来、ほとんどの銀行は X 行の銀行とRMAを結んでいますが、両社のネットワークを統合することで、より多くの銀行とつなげられます。また、BNYは非常に優れたオンラインポータルを作成しました。このポータルでは、利用可能な銀行を非常にシームレスに検索できます。
貿易デジタル化に向けた画期的な一歩
RMA は 1 つのコンポーネントにすぎず、BNY の貿易金融製品およびポートフォリオ管理のグローバル責任者であるジュン・キム(Joon Kim)氏は、信用状に関するアドバイスを行う RMA が確立されると、BNY は、依然として手作業が集中しているプロセスの効率性を高める方法に取り組むと述べている。
たとえば、GenAI は、銀行が接続するだけでなく、信用状をより迅速に移動するのに役立ちます。2つの老舗銀行にとって今回の提携は、貿易デジタル化に向けた画期的な一歩となる。