アナリストがコインベースを格下げ、取引量は2年ぶりの低水準に達すると予想

パイパー・サンドラーはコインベースの株価格付けを引き下げ

投資銀行のパイパー・サンドラー(Piper Sandler)社のアナリストは、第2四半期の取引高が過去2年間で最低になると予想しているため、コインベース株(COIN)をオーバーウエートからニュートラルと評価し、格下げしたことが分かった。

コインベースの株価はブラックロック上場投資信託(ETF)の申請を受けて上昇しているが、複数のアナリストは将来の収益を懸念している。

パイパー・サンドラーはコインベースの格付けをオーバーウエートからニュートラルに引き下げ、現在の市場価格から20%以上下落すると予測。株価は約77ドル前後で取引されているが、同投資銀行の最新の目標株価は60ドルとなっている。同社アナリスト、パトリック・モーリー(Patrick Moley)氏は、コインベースをめぐる不確実性が将来の収益予測を困難にしていると主張。これは、コインベースにとって最大の市場の一つである米国が今年、厳しい仮想通貨取り締まりを受けているためである。

さらに、SEC(証券取引委員会)は、同取引所が無登録ブローカーとして活動しているとして訴訟を起こした。

2年ぶりの取引高

2023年の主力仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)は80%以上上昇すると同時に、コインベース株価は140%以上上昇している。

ブラックロックなどの大手資産運用会社によるスポットビットコインETFの申請がこの上昇を促進しているものの、モーリー氏は取引所の取引量を懸念し、次のように語っている。

ここ数四半期、仮想通貨価格の上昇はコインベースの取引高の増加につながっておらず、スポットビットコインETFの承認のタイミングは誰にも推測できない。

同氏はコインベースの第2四半期の取引量が過去2年間で最低になると予想。なお、COINは85ドル付近の大きな抵抗線に近づいている。

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