ステート・ストリートがデジタル・ユニットを設置
機関投資家からの急増する需要を背景に、ステート・ストリート(State Street Corporation)が仮想通貨投資に焦点を当てたデジタル部門をリリースすることを発表したことが分かった。
Please join us in congratulating @nchakar in her new role to lead #StateStreetDigital, a new division dedicated to digital finance. #bitcoin #cryptocurrency #tokenization
— State Street (@StateStreet) June 10, 2021
米国で2番目に古い歴史を持つ銀行であるState Street Corporationは、仮想通貨業界に関するステート ストリートの最新の取り組みとして、機関投資家が仮想通貨資産とやり取りできるようにする新しいデジタル部門を創設する計画を概説した。
State Street Digital は、デジタル資産に対する需要が過去数カ月で300%増加しており、これら顧客による需要の高まりを受けて誕生。業界で30年の経験を持つベテランで、同部門の責任者に就任したエグゼクティブバイスプレジデントであるナディーン・チャカール(Nadine Chakar)氏は次のように語っている。
私たちは今、急速に進んでいる(金融業界の)転換点にいます。仮想通貨で寄付を受け付けている寄付や財団からの電話で「これで何をするの?」という声が寄せられており、バランスシートに仮想通貨を追加することを考えている企業が見られます。
ステート・ストリートの考える未来への投資
State Street Digitalは、金融市場に変化を敏感に察知し、新たな市場形態に対する準備は既にできていると語っている。
ステート・ストリートの新部門である「StateStreet Digital」は、分散型金融とデジタル経済への業界の変革に取り組むことに焦点を当てていくとのことだ。デジタル資産は、投資業界の多くの人々の話題となっているものの、感情を有用な意思決定ツールに変えるにはどうすればよいのか悩んでおり、そこで誕生したのが今回のStateStreet Digitalである。
新イニシアチブは規制当局との協力の結果
新たなイニシアチブは、大手銀行といくつかの学術組織、および地元の規制当局との協力の結果であるとチャカール氏は説明している。
米国が仮想通貨業界への規制強化準備をする中でチャカール氏は、ステート・ストリートは規制の観点からサポートが許可されている仮想通貨サービスのすべてをサポートすると述べている。ただし、同氏は規制当局とのやり取りについて、非常に厳しいと打ち明けている。