XRP Ledgerで広がるリップル、DBS銀行、フランクリン・テンプルトンの協力関係

XRP Ledgerを中心にリップル、DBS銀行、フランクリン・テンプルトンの提携を象徴的に表現したデジタルイラスト

ステーブルコインとトークン化ファンドを組み合わせた24時間体制の市場づくり

リップル(Ripple)、DBS銀行フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)がXRP Ledgerを基盤に提携を強化した。

日本語訳:
オンチェーン市場の次の構成要素をご紹介します。
DBS銀行そしてFTI_Globalトークン化された担保とステーブルコインを活用したレポ市場を…

DDEx(DBSデジタル取引所)はリップルUSD(RippleUSD/ RLUSD)と、フランクリン・テンプルトンの米ドル短期マネー・マーケット・ファンドをトークン化したsgBENJIを並行上場し、機関投資家は安定性と利回りの間を24時間365日で切り替えられる。3社は覚書(MOU)を交わし、規制順守を前提にトークン化取引と融資の提供を進める。

提携の背景と狙い

XRP Ledgerは低コストかつ高速な処理性能、大規模運用に適した効率性が評価され、基盤として選定された。

フランクリン・テンプルトンは機関投資家レベルの決済要件に対応するため、sgBENJIをXRP Ledger上で直接発行する計画である。DBSデジタル取引所のリム・ウィー・キアン(Lim Wee Kian)CEO(最高経営責任者)は、デジタル資産分野で「国境を越えた24時間365日対応ソリューション」へのニーズが高まっていると強調し、トークン化証券が規制を維持しつつ市場の効率と流動性を高める点を示した。

RLUSDは拡大基調にあり、時価総額は7億2,978万ドル(約1,079億円)、主要ステーブルコインの中で8位に位置する。直近30日で約6,000万ドル(約88.7億円)増加しており、利用基盤の拡大が数字に表れている。

取引と融資の具体化

DDExの新たな上場により、投資家は市況に応じてRLUSDとsgBENJIをいつでも交換でき、迅速なリバランスが可能となる。

次の段階では、sgBENJIを担保としてレポ取引や融資プラットフォームを通じた資金調達に活用する計画で、DBSが担保エージェントを担う。リップルのナイジェル・カクー(Nigel Khakoo)氏は、この枠組みを「ゲームチェンジャー」と表現し、単一の規制されたエコシステム内でステーブルコインとトークン化ファンドの間を移動できる利点を挙げた。

なお、機関投資家のオンチェーン資産への関心は高まっており、最近の調査では87%が2025年までにデジタル資産への配分を予定している。今回の提携は、こうした需要に対応しつつ、XRP Ledgerを中核に安定決済と利回り資産、担保活用を一体で提供する市場インフラの整備を進める取り組みである。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム