「Uniswapチームはコミュニティを混乱させた可能性がある」=Glassnodeレポート

「Uniswapチームはコミュニティを混乱させた可能性がある」=Glassnodeレポート

ブロックチェーン関連の市場分析企業Glassnodeが発表したレポートは、トークンプロトコルの要素について透明性がないとUniswapを非難した。レポートによるとGlassnodeは、UNIトークンの割り当てが時間とともにどのように付与されるかについて、コミュニティを意図的に誤解させた可能性があると指摘している。

Uniswapはトークンが発行された際に、すべてのUNIトークンの40%がUniswapのチーム、投資家、およびアドバイザーに割り振られており、そのうちの約20%が投資家及びアドバイザーに割り当てられている。また、これらのトークンの配布は4年間にわたって行われることを公言していたが、現在トークン配布のスケジュールはその通りに行われていないと指摘している。

つまりこれは、4年が経過するまでチームメンバーと投資家が、すべてのUNIトークンにアクセスできなくなるとされているという。しかし、チームと投資家に配布されたトークンにはトークンの売り圧力を制限する、いわゆるロックアップ期間が存在しないことも指摘されている。Glassnodeはこれについて、以下のように述べている。

配布スケジュールは徐々に権利が確定することを示していますが、Uniswapチームと投資家に割り当てられたトークンは、現在、転送制限のない通常のイーサリアムアドレスで保持されています。誰がキーを制御し、なぜトークンがスマートコントラクトにロックされないのでしょうか。

トークンが通常のアドレスで保管されているということは、いつでもトークンの売買が可能な状態であることを意味しており、全てはUniswapの誠実な行動に託されていることになる。これはUniswapの価格に大きく関係する問題であり、UNIトークンは現在、1トークン5ドル以上で販売されているが、誰かが何百万ものそれらを公開市場に投じた場合、コインの価格は崩壊する可能性があるだろう。

また、Uniswapはガバナンストークンという分類のトークンであり、株主が企業の方向性に投票するように、それを所有する人々がネットワークを制御するために利用される面もある。そのため、現在どのぐらいのトークンが市場にあるのかが重要になっていて、現在の状況ではガバナンストークンとしての役割が十分に発揮できない可能性があるようだ。

Uniswapはこれらの問題についてコメントを求められているようだが、現時点では明確な回答には至っていないとのことだ。