バイナンス、インドのデリー警察による仮想通貨詐欺摘発に協力

バイナンスとデリー警察が協力して詐欺計画を阻止

インド警察は、仮想通貨取引所バイナンス(Binance)の支援を受け、国家の太陽エネルギー計画の一環を偽装したM/s Goldcoat Solar(ゴールドコートソーラー)社による詐欺計画を摘発した。

日本語訳:
詐欺師らは、インド政府電力省から、2030年までに太陽光発電容量を450ギガワット(GW)に拡大するという同国の計画に貢献する権利を取得したと虚偽の主張をした。

バイナンスは声明で、これを隠れ蓑にして、インドの再生可能エネルギーへの取り組みと偽って連携させ、多額の利益を約束し、多くの個人をこの計画に投資するよう説得したと述べた。

デリー警察は、仮想通貨取引所バイナンスの支援を受けて、合法的な太陽エネルギー会社を装った偽組織、Goldcoat Solar社による詐欺作戦を摘発することに成功。詐欺師らは役人になりすまし、インドの再生可能エネルギー計画とのつながりを偽って投資家を欺き、高収益を約束して投資家を誘い込んでいた。今回の手の込んだ詐欺を阻止する作戦の一環として、複数の逮捕者が出たほか、10万ドル(約1,500万円)を超えるテザー(Tether/USDT)が押収された。

この計画は、インド政府電力省から、2030年までに太陽光発電容量を450Gw(ギガワット)への拡大計画に参加する権利を確保したと偽主張をして投資家を誘い込んでいだ。犯人らは、M/s Goldcoat Solarを国家エネルギープロジェクトの一部として宣伝し、個人を騙して投資させた。

詐欺SIMカードと複雑な資金の流れ

捜査官は、犯人が偽身分で有効化された複数のSIMカードを使用していたことを発見した。

これらのSIMカードは、一部、国際的に配布されており、詐欺師の身元を隠すのに役立っていたとみられる。さらに、詐欺で得た収益はさまざまな銀行口座に流れており、資金の一部は仮想通貨に交換した事で、捜査はさらに複雑になったという。

そこで、最大の中央集権型取引所であるバイナンスが捜査で重要な役割を果たし、同取引所チームは、分析サポートを提供するためにデリー警察と仮想会議を開催。口座や仮想通貨ウォレット間の資金の流れを追跡しており、法執行機関トレーニング責任者、ヤレク・ヤクブチェク(Jarek Jakubcek)氏は、この事件は官民パートナーシップの重要性を示していると指摘したうえで、次のように述べている。

バイナンスは世界中の法執行機関と共有セッションを実施しており、この事件はこうした協力の肯定的な成果を浮き彫りにしている。私たちは金融捜査と金融犯罪との戦いにおいて法執行機関を支援することに尽力しています。

今回の作戦は、8月にFIU-IND(金融情報ユニット)に報告主体として登録した後、バイナンスがインド市場に再参入したことに続くものだ。この登録により、PMLA(マネーロンダリング防止法)およびVDA(仮想デジタル資産)課税枠組みへの準拠が保証され、Binanceはインドの暗号通貨業界で継続的な成長を遂げられると期待している。

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