イーサリアム

イーサリアム開発者、イーサリアム不正使用の容疑でトルコ当局に拘束される

イーサリアム開発者がイーサリアムの不正使用容疑でトルコで拘束される

アルゼンチン人開発者フェデ・インターン（fede_intern）氏が、イーサリアム（Ethereum/ETH）不正使用の容疑でトルコ当局に拘束された。

日本語訳：私はトルコのイズミルにいます。彼らは私の弁護士に、私が不正使用を手助けしたと告げています。
料金が発生するかもしれません。どういうことかご想像がつきますよね。明らかに間違っています。私たちはただのインフラ構築業者ですから。情報がないので、あまり多くは言えませんし、他の方と話せるかどうかも分かりません。ぜひご相談ください。

イーサリアム開発者である同氏は、トルコでイーサリアムの不正使用を助長した容疑で拘束されたことをXに投稿。トルコ内務省からイーサリアムネットワークにおける違法行為への関与を告発されたと述べている。同氏は、自身の仕事はすべて透明かつ合法であり、インフラを構築しているだけであって、これは誤解だと主張。法執行機関に全面的に協力する用意があると述べているという。

今回の逮捕は、オープンソースブロックチェーン開発者が直面する法的リスクと、それがもたらす可能性のある前例について議論を巻き起こしている。

トルコを離れてヨーロッパへ渡航か

その後のメッセージで同氏は、法務チームから支援を受けており、近いうちにトルコを離れてヨーロッパに渡航したいと考えていることを明らかにした。

ただし、詳細は弁護士と相談した上でのみ開示すると述べるにとどまっており、同氏は安全が確保され次第、透明性を保つ意向を表明し、次のように述べている。

国を離れ、弁護士から許可が出るまで詳細を共有するのを待っています。こんなことが自分に起こったと捏造しても、一体何の得になるのか分かりません。

同氏は投資会社Lambda Classとブロックチェーン開発会社Alignedと提携しているほか、12以上の業界にわたる企業を運営。今回の問題解決のために米国、ヨーロッパ、UAE、アジアの幹部に連絡を取ったことを明らかにし、現在はトルコを離れ、海外で法的弁護を続ける可能性について協議が行われている。

日本語訳：
より多くの情報が得られました。トルコの内務大臣は、私が不正使用を手助けしたと言っているそうです。私はトルコや他国の当局と協力する用意は完全にあります。私たちは誰かの手助けをしたわけではありませんが、自国を守るつもりもあります。

一方でトルコ当局は、この文脈における「不正使用」の定義をまだ公にしていない。また、正式な告発がなされているかどうかも確認していない。同氏によると、トルコの内務大臣は、同氏が他者によるイーサリアムの不正利用を支援したとして告発したという。しかし、同氏はトルコ当局だけでなく、他の国の政府当局とも緊密に協力する用意があると主張している。

国際的ブロックチェーン紛争が拡大

今回の逮捕は、仮想通貨業界内で議論を巻き起こしており、多くのアナリストは、漠然とした疑惑が、オープンソース開発者にとって、これは厄介な前例となると感じているという。

他者がどのように利用しようとも、ブロックチェーンコードの作成や維持は本質的に違法ではないと批評家は主張している。

この事件は、トルコの仮想通貨規制へのアプローチに対する懸念を引き起こしている。トルコでは最近、デジタル資産に対する規制を強化しており、仮想通貨取引所のライセンス要件を設定し、マネーロンダリング（資金洗浄）対策を強化。コミュニティの一部のメンバーは、今回の事件が執行措置の強化につながるのではないかと懸念しており、翻訳の問題やブロックチェーン基盤に関する誤解が今回の疑惑を引き起こしているのではないかと考える人もいる。また、今回の逮捕はトルコ内務省が先に発表した大規模な取り締まり強化策と関連しているのではないかとの声も聞こえている。

 

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